生徒の成長の瞬間に
立ち会い、
自分も成長する
特別活動担当主任 小林 千晃
なぜ、教育に関する
仕事を選んだのですか?
A.人生を左右する
出会いのきっかけになりたい。
私が教育に関する仕事を選んだ理由は、「教育が世界を変える」ことを信じているからです。子どもが何かを選択するときに困難な道ではなく、簡単に結果が出るものを選択する傾向にあるという記事を、学生時代に目にしました。挑戦をしないことで、貴重な経験の機会が減ってしまう。その現実に危機感を覚えました。だからこそ、教育を通して、子どもたちに経験、出会いのきっかけを提供したいと思っています。良い出会いは、生徒の人生を左右する重要な役割を果たします。幸い、私は人に恵まれました。多くの経験の機会を与えてくれた、両親、出会った方々、社会に恩返しをしたい。教育を通して、これからを生きる子どもたちに出会い、困難なことにも挑戦する人生を送るきっかけづくりのお手伝いがしたいと考えました。
生徒と向き合う時、
大切にしていることは?
A.「今日の出会いは私にとって
どんな学びを与えてくれる
時間になるだろう?」
生徒の目を見て、日々コミュニケーションを取るのは非常に楽しいです。しかし、深い悩みを聞くことや、厳しいアドバイスをしなければならないこともあります。そうしたときは特に声かけに気をつけます。生徒が人格否定されたと感じないよう、出来事や事実に焦点を当てて伝えるようにしています。また、上から目線ではなく、生徒の立場で一緒に考えることを心がけています。生徒のコンディションは日によってさまざまです。だからこそ、「今日の出会いは私にとってどんな学びを与えてくれる時間になるだろう?」と考えながら、生徒と向き合っています。
高校での生徒との
印象深いエピソードは?
A.体験プログラムでの長所発見。
四谷学院高校は毎週、原田メソッドを実践する体験プログラムがあります。その日のテーマは「自分の長所をみつける」ワークでした。「まず、思いつく自分の長所を書き出してみましょう」のアナウンスに、全く手が動かない生徒が1人だけいました。話を聞くと「自分の長所がよくわからない」とのこと。私が感じる長所を先に伝えるのも……と思案していたところ、彼の発言を聞いた友達が「●●くんってこういうところが長所だよね」と次々に教えてくれて、彼は自分の長所を発見できたのです。そのときの生徒の、はにかんだ顔は忘れられません。
生徒の人生に
影響を与えていると
感じた瞬間は?
A.生徒が自分で考える際の
指針になれた。
予備校部門にいた頃に、頻繁に声をかけてくる生徒がいました。自分のことを自分で決められない様子で、依存してしまわないだろうかと少し心配でした。そこで、毎日の会話のなかで、自分でやることを決めて行動することの大切さを感じてもらえるような声かけを意識していました。すると、入試前最後の面談で「何か迷ったときに『小林先生だったらどうするかな?』と考えて答えを出すようにしてるんです!」と言われました。生徒が私に依存することなく、自分で考える際の指針になれていたことを知り、「成長の瞬間に立ち会っているな」と嬉しくなりました。
四谷学院での仕事を通じて、
自分自身はどのように
変化・成長しましたか?
A.何事も前向きに
捉えられるように。
入社前は、一つのことに対して「もっとこうすればよかった」「ああすればよかった」「なんで周りはこうしてくれなかったんだろう」と自責から他責へ向く思考のクセがありました。しかし、仕事を通して、物事は捉え方一つで良くも悪くもなることを学びました。同じように、こちら側からの声がけ一つで生徒の行動も変わることを学びました。これは、ある1人の生徒がきっかけというわけではありません。約20年の勤務を通して、2,000人近い生徒との出会いを通して、私も常に成長させてもらってます。
今後さらに伸ばしたい力は?
A.生徒の心をつかむ表現力。
話し方も捉え方も一人ひとり違う生徒の特性を見ながら、生徒に合わせて声をかけて、生徒から言葉を引き出していく1対1のコミュニケーションの「才能」を四谷学院で引き出してもらえました。次は、スクーリングの授業など、1対多でも相手に伝わり、心をつかむ話し方のスキルを身につけたいです。幸い、四谷学院高校は話すのが非常にうまい教員ばかりなので、授業動画を拝見して学んだり、真似たりしています。
