「通信制高校に通う生徒は、学校生活にうまく適応できない子どもばかり」というイメージを持つ保護者も少なくありません。
実際には、子どもが自分のペースで学びたい、夢や興味を伸ばしたい、体調や生活リズムに合わせたいなど、前向きな理由で選ぶケースも多く見られ、近年ではその傾向が強くなっています。

この記事でわかること

  • 通信制高校に通う子どもたちの多様な特徴
  • 保護者が理解して支えることで前向きになれる理由
  • プレッシャーをかけすぎず自信を育てる方法

通信制高校に通う子どもたちの特徴


通信制高校に通う子どもたちは、多様な理由でこの選択をしています。代表的な特徴には以下のようなものがあります。

  • 自分のペースで学びたい
  • 専門的な夢や活動と両立したい
  • 体調や性格に合わせて学習環境を選びたい

保護者の理解が子どもを伸ばす


保護者が理解を示すことは、子どもにとって心理的な安心感をもたらし、学びの意欲を高める大切な要素です。それは「通信制高校を選ぶ生徒」に対しても同じように言えることです。

自分らしさを発揮できる環境の大事さ

「全日制高校に行けなかったから、仕方なく通信制高校に通う」「本当は全日制高校に行きたかった」
通信制高校にはこのようなイメージを持っているかもしれません。しかし、必ずしも学校生活にうまく適応できない子どもばかりではありません。特に近年では「その子らしく生きること」の大切さが注目されており、多様性が重要視されています。

子どもが安心して学べる環境があることで、これからの人生に自信をもって進むことができます。中高生にとってそれが実現できるのは、保護者の理解があってこそなのです。

通信制高校は逃げや諦めではない

通信制高校では、全日制高校と同じように高校を卒業するために必要な教育が行われます。学校によっては部活や行事、校外活動も盛んです。さらに、通信制という強みを生かした特別なカリキュラムが設定されている学校もあり、卒業生の活躍が注目されている高校も少なくありません。
このように、決して「逃げ」や「諦め」ではなく、前向きな選択であることが増えています。

全日制にこだわりすぎることのデメリットも

保護者の方の中には、「通信制なんて高校じゃない」「全日制じゃなければ許さない」「毎日学校に行くのが普通だ」と考えている場合もあります。それも一つの考え方かと思います。
しかし、全日制高校において、生徒さんが「この学校は合わない」と辛い毎日を過ごしているのであれば、一度考え直してみる価値はあるかもしれません。

保護者が学習や生活に過度な期待やプレッシャーをかけてしまうことで、「自分はダメなんだ」と、子どもが萎縮して自信を失ってしまうことがあります。

中高一貫校から通信制高校へ転校のケースも。

実は中高一貫校の場合、内部進学せずに別の高校の進学する際、通信制高校を検討する方もいます。中高一貫校は授業の進度が早いために成績不振になってしまったケースや校風が合わず、このまま高校に行くことに不安を感じるケースもあります。中高一貫だからこその悩みとも言えるでしょう。
また、「せっかく頑張って合格したのだから」という保護者をはじめとする周囲の期待もあり、辞めたいと本人からなかなか言い出せ、悩みが深刻化してしまうケースもあります。

子どもが前向きになるために

このまま学校に通い続けるのは辛すぎる、あるいはもう学校に行けない・行きたくないと感じている生徒たちが、「自分も何かできるかも」「これをやってみたい」と前向きな気持ちを持てるようになるためには、どうしたらいいでしょうか?

その第一歩は、「環境づくり」です。

子どもが安心して過ごせる場所を提供することで、少しずつ自信を取り戻し、物事に前向きに取り組めるようになっていくことが期待できます。

その環境づくりの1つが、通信制高校です。もしも、お子さんが「通信制高校で勉強してみたい」と強く願うのであれば、「通信制高校=特別扱い」と捉えず、子どもの選択を尊重することで、新しい未来が見えてくるはずです。

通信制高校のメリット

通信制高校では、自宅に居ながらも、自分のペースで学ぶことができます。「~ねばらない」というプレッシャーから解放された環境では、少しずつ自信を育むこともできるでしょう。そして、小さな成功体験を重ねることで、「やってみたい」「挑戦してみよう」という意欲を自然に芽生えさせることにつなげていきます。

求められる保護者の姿勢


保護者は子どもに期待をするものです。それ自体は悪いことではありません。しかし、成果だけに注目するのではなく、過程や努力を認めること、そして子どもが自分で考え、選択できる機会を尊重することがとても大切です。こうした保護者の姿勢に感じることで、より安心して前向きに学べる環境となっていきます。

まとめ:多様性こそ通信制高校の特徴


通信制高校に通う子どもたちは、多様な背景やペースを持っています。まじめで責任感が強い子も、体調に配慮しながら学ぶ子も、将来の夢がまだはっきりしていない子も、みんな前向きに学べる可能性を秘めています。
そうしたことを、生徒それぞれが自覚しているため、距離感が心地よく感じるようです。四谷学院高校でも、スクーリングに参加した生徒から「不安だったけど、すごくたのしかった!」「友達ができた!」という感想をもらうこともあります。

周りの大人が理解と安心を与えることで、子どもはより自分らしく成長していけると信じています。

これから通信制高校を選ぶ保護者のみなさまへ

まずは情報を集め、子どもに合った学習環境を見つけましょう。
四谷学院高校のオンライン説明会を通じて学校の特徴やサポート体制を知ることができます。
家庭から気軽に参加できるので、これからの進路を考える第一歩として、ぜひご活用ください。

四谷学院高校「学校説明会」はオンラインで!
今回は、「通信制高校って何?」「興味はあるけどよくわからない」という方のためのオンライン・ガイダンスです。四谷学院高校のことをご紹介するとともに、初めて通信制高校について知る方のための入門的な内容となっています。
参加費は無料。通信制高校を検討されている生徒ご本人、保護者の方が対象です。 学校説明会 特設ページ

四谷学院ブログ編集部

通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。
だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
「だれでも才能を持っている」という理念のもと、あなたに「やればできる」「学ぶことは楽しい」という体験をさせる、これが私たちの使命です。