
通信制高校への進学を考えているけれど、「本当に自分に合っているのかな」「周りの目が気になる」「ちゃんと卒業できるのかな」と、たくさんの不安を抱えていませんか?
実は、通信制高校を検討している多くの方が、同じような不安を感じています。でも、実際のところを知ってみると、「思っていたよりも大丈夫そう」「自分に合っているかもしれない」と感じられることも多いんです。
この記事では、通信制高校に関するよくある不安と実際のところどうなのかという実情を「入学前」「学校生活」「将来」の3つの視点から丁寧に解説していきます。
お子さんの進路として通信制高校を検討しているものの、将来に影響はないのかと心配されているかもしれません。この記事では、全日制高校と比較を通じて、令和の「新しい通信制高校」のスタイルを知るきっかけにしていただければと思います。
目次
この記事でわかること
- 通信制高校と全日制・定時制・サポート校の違い
- 入学前によくある5つの不安
- 学校生活や勉強に関する5つの不安
- 将来や進路に関する2つの不安
- 不安を解消するために今できること
通信制高校とは?全日制・定時制・サポート校との違い

まずは、通信制高校の基本的な仕組みと、他の学校形態との違いを整理しておきましょう。
通信制高校の基本的な仕組み
通信制高校は自宅での学習が中心で、レポート提出やスクーリング(登校日)、テストを通じて単位を取得していく単位制の高校です。全日制高校のように毎日通学する必要がなく、自分のペースで学習を進められるのが大きな特徴です。
定期的に科目ごとのレポートが課されており、教科書や学習教材を使って学んだ内容を締め切り日までに提出します。スクーリングとは、学校に実際に登校して授業を受ける日のことで、学校によって月に数回程度から年に数日だけ等、頻度はさまざまです。年度末もしくは年2回程度「単位認定試験」が行われ、レポート提出やスクーリングと合わせて総合的に判断され、単位認定が行われます。
高校の「単位制」とは主に通信制高校で導入されているシステムです。全日制高校の場合は「学年制」が多いので、少しイメージがしにくいかもしれませんね。 今回は、単位制と学年制の違いを簡単に説明していきます。 目次1 学年制とは …
他の学校形態との違い
他の学校形態との違いを表にまとめると、次のようになります。
| 項目 | 全日制高校 | 定時制高校 | 通信制高校 | サポート校 |
|---|---|---|---|---|
| 通学頻度 | 毎日(週5日) | 毎日(夜間や午前など) | 月数回〜年数日 | 週1〜5日など様々 |
| 主な制度 | 学年制(留年あり) | 学年制(留年あり) | 単位制 | なし |
| 学習スタイル | 学校での集団授業中心 | 学校での集団授業中心 | 自宅での学習・オンライン授業中心 | 通信制のサポート(オンライン・個別・集団など) |
| 卒業資格 | 高校卒業資格 | 高校卒業資格 | 高校卒業資格 | 資格は得られない |
| 卒業年数 | 基本3年 | 基本3〜4年 | 基本3年以上 | なし |
注意!サポート校とは?
サポート校とは、通信制高校に通う生徒をサポートする民間の教育施設です。サポート校だけでは高校卒業資格は得られません。
サポート校によって、重点的に行うサポート内容が異なっており、例えば、大学受験対策のために学習面から支援するサポート校もあれば、学校代わりに通える場を提供し、友達作りやメンタルケアなど生活面でのサポートが手厚いサポート校もあります。
サポート校のみ通うことはできず、提携する通信制高校に在籍する必要があります。
通信制高校に入学する際には、提携のサポート校に同時に入学されるケースがほとんどであると聞いたことがあるかもしれません。実際、多くの通信制高校生はサポート校に通っています。 では、サポート校では、具体的にどんなサポートが受 …
入学前によくある5つの不安
ここからは、通信制高校の入学前に感じる不安について、具体的に見ていきましょう。
(不安1)通信制高校に入学できるか不安(入試に落ちたら?)

多くの通信制高校では、書類選考と面接が中心で、学力試験を行うところはごく一部です。学力試験がある場合でも、基礎的な内容を確認する程度のことが多く、「落とすための試験」ではなく「どんな生徒か?」「どんなサポートが必要か」を学校側が知るための試験という位置づけです。
実際、通信制高校の入試で不合格になるケースは極めて少なく、通信制高校の特徴を生かし、様々な事情を抱えた生徒を広く受け入れる姿勢の学校がほとんどです。
もし不安な場合は、学校見学や相談会に参加して入試の内容を確認しておくと安心でしょう。
(不安2)転入・編入できるか不安(手続きが煩雑そう)

すでに高校に在籍している、または一度高校を辞めた方が通信制高校に入学する場合には、転入学や編入学という形になります。
転入学とは、現在高校に在籍中の状態で別の学校に移ることで、編入学とは、一度高校を退学した後に再び入学することです。どちらの場合も、以前の学校で取得した単位を引き継げることが多く、また卒業に必要な在籍期間も以前の高校からカウントされます(休学期間を除く)。
転入・編入の手続きについては、やや複雑な部分もありますが、受け入れ側の通信制高校の事務局が丁寧にサポートしてくれますので、心配はいりません。何を、どの順番で準備すればいいのか、分からないことは相談しながら進められるため、「思ったよりもスムーズに進められた」というケースが多いようです。
なお、学校によっては転編入可能な時期が決まっているため、早めに希望する通信制高校に相談することをおすすめします。
(不安3)学費面が不安(通信制高校は高額?)

高校の学費は、進路を決めるうえで大切な要素です。実は、全日制高校と比較すると、私立の通信制高校でも学費が抑えられる場合もありますし、自分のペースで働きながら通えるという選択肢もあります。
公立の通信制高校の場合、年間の学費は数万円程度で済むことが多く、経済的な負担は比較的軽いと言えます。一方、私立の通信制高校は、学校やコースによって幅がありますが、年間数十万円程度が一般的です。サポート校を併用する場合は、さらに費用がかかります。
全日制高校と同様に、通信制高校の場合も国の就学支援金制度を利用できます。これは、世帯の収入に応じて授業料の一部または全額が支援される制度です。また、学校独自の奨学金制度や、自治体の支援制度が用意されていることもあります。
通信制高校の入学を検討するにあたり、全日制高校との違いは気になるところです。中でも「学費に違いはあるのか?」「どのくらい学費が必要か?」という点は知っておくべきポイントと言えるでしょう。 今回は、通信制高校の学費や無償化 …
(不安4)通信制高校に偏見を持たれないか不安

ほとんどの高校生が全日制に通っているため、「通信制高校に通っていると言ったら、どう思われるだろう」と心配する生徒・保護者の方もいるでしょう。確かに、以前は通信制高校に対してマイナスのイメージを持つ人も多く、「特別な人が行く学校」という固定観念が一部残っています。
でも、時代は大きく変わってきています。今は、様々な理由で通信制高校を選ぶ人が増えていて、「自分に合った学び方を選ぶ」という考え方が広がってきています。
実際、通信制高校の卒業生は、大学や専門学校に進学したり、就職したりと、それぞれの道で活躍しています。企業や大学は「どの高校を卒業したか」よりも「その人がどんな経験をして、何を学んできたか」を重視する傾向が強まっています。
大切なのは、自分にとって何が一番いい選択なのかを考えることです。自分らしく学べる環境を選ぶことは、決して恥ずかしいことではありません。
(不安5)家族に通信制高校を反対されたら?

通信制高校への進学を考えているけれど、親や家族に理解してもらえるか不安、という声もよく聞かれます。ご家族が心配されるのは、「ちゃんと卒業できるのか」「将来に影響はないのか」といった、あなたの将来を思ってのことだと思います。まずは、そのご家族の気持ちを受け止めることが大切です。
そのうえで、なぜ通信制高校を選びたいのか、通信制高校でどんなことができるのか、具体的な情報を一緒に確認しましょう。学校のパンフレットを見てもらったり、説明会や学校見学に一緒に参加したりすることで、漠然とした不安が少しずつ解消されていくこともあります。一度の話し合いですぐに理解を得るのは難しいかもしれません。あせらずに段階的にコミュニケーションを重ねていく姿勢が大切です。
令和の新しい通信制高校は、保護者の方がご存じの通信制高校とは大きく異なっています。特に私立の通信制高校の場合、全日制高校以上に充実したカリキュラムが用意されており、学習サポートにも力を入れています。また、全日型・通学型の通信制高校や本格的に大学受験対策ができる通信制高校もあります。お子さんが自分で調べて、「ここならがんばれる!」と思えた学校ですから、通信制だからという理由だけで判断せず、ぜひ一度学校説明会にご参加いただいたうえで見極めていただくとよいかと思います。
通信制高校の勉強・学校生活に関する5つの不安
入学が決まったとしても、実際の学校生活についての不安は尽きないかもしれません。ここでは、勉強や日常生活に関する不安について見ていきます。
(不安1)オンライン?レポート?勉強についていけるか不安
通信制高校の大きな特徴は、一人ひとりが自分のペースで学習を進められることです。授業の進度に無理についていく必要はなく、分からないところは時間をかけて学び直すことができます。中には、中学校の内容からやり直せるサポート体制を整えている学校もあります。分からないことがあれば、メールや電話、オンラインで質問できる仕組みや、スクーリングのときに先生に直接聞ける機会も用意されています。
大切なのは、「みんなと同じペースで進まなければいけない」というプレッシャーから解放されて、自分に合った速度で着実に学んでいけることです。あせらず、一歩ずつ進んでいけば大丈夫です。
(不安2)卒業できるか不安
通信制高校を卒業するためには、主に次の5つの条件を満たす必要があります。
- 74単位以上を取得すること
- 決められたスクーリングに参加すること
- レポート課題を締め切り日までに提出すること
- 単位認定試験に合格すること
- 合計3年以上在籍すること
卒業率は高校によって異なりますが、90%以上と高い卒業率を誇る通信制高校も少なくありません。自宅学習が中心になるため、自己管理が求められる面はありますが、卒業に向けたサポート体制が準備されています。先生やカウンセラー、コンサルタントなどにいつでも相談できる環境が整っている高校もありますから、不安が大きいようならば、在学中のサポート内容についてあらかじめ確認できると安心です。
「通信制高校って、家で一人で勉強しなきゃいけないから、続けられるか不安…」という方も多いと思います。通信制高校の卒業率は、全日制の高校よりも高いと思いますか?それとも低いと思いますか? 入学しても続けられず、結局やめてし …
(不安3)友だちができるか不安

「通信制高校って、ほとんど学校に行かないから友だちができないんじゃないか」と心配される方もいるかもしれません。確かに、全日制高校のように毎日同じメンバーと顔を合わせるわけではないので、友だちづくりのスタイルは少し違います。でも、スクーリングや特別活動、学校行事などで他の生徒と交流する機会は用意されています。
また、学校によってはオンラインでのコミュニティがあったり、同じ興味を持つ生徒同士が集まるクラブ活動があったりします。自然な形で、気の合う人と出会えることも多いようです。
通信制高校の特徴として、人との関わり方は人それぞれ。少数でも気の合う人がいればいい、一人の時間も大切にしたい、そんな考え方も尊重される傾向があります。「友だちを作らなければいけない」と無理にプレッシャーを感じる必要はありません。無理なく人間関係を築いていけるため、心を許せる本当の友達に出会える可能性もあるでしょう。
こんなお話もあります。「友達と過ごすのは良いことだと考えていたが、実は子どもにとって友達関係が大きな負担になっていたと知り、考えを改めました」。親としては友達ができれば安心という思いがありますが、最近のお子さんたちはSNSなどの普及もあり人間関係に疲弊している例が少なくありません。学校よりも塾のコミュニティの方が気が楽…というケースもあります。「ただ同じクラスだから」というだけで仲良くしなければいけないのはとてもつらいものです。そんなお子さんの場合には、大勢の友達よりも、たった一人の気の合う友達・家族・先生の存在の方がずっと心が救われるかもしれません。
(不安4)不登校から復学できるか不安

通信制高校を選ぶ理由として「不登校を経験した」というケースはとても多く、学校側もそうした生徒を受け入れる体制を整えています。通信制高校の良さは、無理なく学校生活に慣れていけることです。最初は自宅学習メインでスタートして、慣れてきたら徐々に登校日を増やしていく、といった選択もできます。
また、周りの生徒も先生も、一人ひとりの事情を尊重して接してくれる穏やかな距離感なので、自分のペースを大切にしながら進んでいけます。ある生徒さんは「学校全体でそういう『心配』や『不安』が当たり前のものとして共有されているので、とても楽に呼吸できる」と言っていました。
(不安5)スクーリングやグループワークが不安

起立性調節障害など体調面の不安から授業やスクーリングに参加できないのでは?という心配をされる生徒さんやご家族がいらっしゃいます。不登校の期間が長いと特にクラスになじめるか不安を感じる生徒も少なくありません。
スクーリングの雰囲気は学校によって異なりますが、多くの通信制高校では、比較的落ち着いた雰囲気で授業が行われます。少人数制のところも多く、全日制高校の教室とは違った空気感があります。グループワークについても、必ずしもすべての授業で行われるわけではありませんし、実施の際には先生やスタッフの方がサポートに入ってくれますから、心配はいりません。無理に発言させられることもありません。できる範囲で参加すればOKです。
通信制高校はスクーリング0日では卒業することはできません。少なくとも年に何日かはスクーリングに参加する必要があります。ですから、少しでも負担を減らしつつ、少しでもスクーリングを楽しめる工夫を学校ではしています。
四谷学院高校では、キャンパスに自習室や待機室、休憩室(ほっとルーム)を用意しています。もし、お友達と話したいのであればほっとルームで過ごせますし、一人でリラックスしたいならば自習室の個別ブースで過ごすこともできます。スクーリング中も無理せず、自分のペースで過ごすことができます。

こんにちは、四谷学院高等学校の田中です。 本日は、先日行われた2025年度第1回スクーリングの2日間の様子をお伝えします! 通信制高校のスクーリングとは スクーリングとは実際に学校に登校して受ける「対面形式の授業」で、高 …
通信制高校の将来・進路に関する2つの不安
最後に、卒業後の将来についての不安を見ていきましょう。
やりたいことがない不安

「将来やりたいことが見つからない」「何をしたいのか分からない」という悩みは、多くの人が抱えているものです。これは決して恥ずかしいことではありませんし、今すぐ答えを出す必要もありません。
通信制高校の良さの一つは、時間に余裕があることです。全日制高校のように毎日通学する必要がない分、自分と向き合う時間や、様々なことを試してみる時間を持つことができます。興味のあることを少しずつ体験してみたり、本を読んだり、ボランティアやアルバイトをしてみたり。そうした経験の中から、自分が本当に大切にしたいことや、やってみたいことが見えてくることもあります。
大学に進学できるか不安

「通信制高校からでも大学に進学できるのだろうか」という不安を持つ方もいるかもしれません。結論から言えば、通信制高校からの大学進学は十分に可能です。実際、多くの通信制高校の卒業生が、大学や短期大学に進学しています。
通信制高校の中には、大学進学を目指すコースを設けているところや、予備校と提携してサポート体制を整えているところもあります。一般入試だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜といった入試方式を活用することもできます。また全日制高校と同様、受験対策のために塾や予備校に通っている人たちもいます。
まとめ:通信制高校のよくある不安を解説。全日制高校との違いとは?

通信制高校は、一人ひとりのペースや事情に合わせて学べる環境です。「みんなと同じ」でなくてもいい、自分らしい学び方を選んでいいんだということを、ぜひ知っていただければと思います。
お子さんが不安を抱えながらも、新しい一歩を踏み出そうとしているときには、その気持ちに寄り添いながら、一緒に情報を集めてみませんか?一緒に考えていく姿勢が何よりもお子さんの支えになります。
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今回は、「通信制高校って何?」「興味はあるけどよくわからない」という方のためのオンライン・ガイダンスです。四谷学院高校のことをご紹介するとともに、初めて通信制高校について知る方のための入門的な内容となっています。
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通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
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