この会場に集まった、または各キャンパスないしご自宅などからこの式典に参加している、2025年度三年次生の皆さん。

四谷学院高等学校卒業、おめでとうございます。教職員ならびに各キャンパススタッフ一同、皆さんのご卒業を心より祝福いたします。本当におめでとう。

保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。お子様方と今日この日まで伴走してくださったこと、本校への多大なるご支援・ご協力に深く感謝いたします。まことにありがとうございます。彼ら、彼女らを四谷学院高校の最初の卒業生として送り出せることを誇りに思います。

2025年4月、四谷学院高校の開校式・入学式においてお話しさせていただいたことをここで今一度繰り返したいと思います。何のために学ぶのか、高校で学ぶ勉強にはどのような意義があるのか。それは、社会の中でよりよく生きるために必要な知識を得るためだ、と私は考えます。原子の構造、三角関数、アメリカ大統領制のしくみ、こうした一つ一つの知識は、よりよく生きるため、豊かな人生を送るための大きな財産です。その財産がいつ、どこでどのように活きるのかを予想することはできないけれども、その知識がある人とない人では、世界の見え方、未来の解像度がまったく違ってきます。高校で学ぶべき内容をしっかり身につけた上で、新しい世界に進んでいけるあなた自身のことを、ぜひ誇りに思ってください。

あと一つ、皆さんにお伝えしたいことがあります。それは、「本を読みましょう」ということです。大学や専門学校に進学する人も、就職する人も、また進学に向けてもう一年受験勉強をがんばる人も、本を読みましょう。本を読むということは、あなたが直接体験することができないことを、間接的に自分の内側に経験としてとりこむことができる、最も優れた方法です。本校で「読書の55段階」を活用できた人もできなかった人も、ぜひ、読書の習慣を身に着けてください。人は言葉を使って他人とのコミュニケーションを行います。読書量の違いは、言葉についての理解度の違いにつながり、人とのコミュニケーションの質・正確性の違いにつながっていきます。どんな本でもいいです。マンガでもいいです。4月から新しい生活が始まるまでのこの期間にでも、何か1冊、本を手に取って、ページをめくってみてください。

みなさんの未来が夢と希望にあふれたあたたかな世界であることを、心より祈ります。

2026年3月21日
四谷学院高等学校校長 栗山 潔