「通信制高校のことをよく知らないから、進学先の候補から除外する」
こんなことがあるとすれば、それはとてももったいないことです。 通信制高校への進学に対して不安を感じる保護者は少なくありません。 でもその多くは、古い情報や一部のイメージに基づく誤解です。 知らないまま判断してしまうと、わが子に最適な選択肢を見落としてしまうかもしれません。それが「知らない」がもたらす不幸です。

この記事では、保護者の視点から「親が知らない通信制高校」の実像をやさしく解説します。
新しい通信制高校について、もっと知ることで、子どもの未来は確実に広がります

この記事でわかること

  • 親が抱きやすい通信制高校の誤解とその正しい見方
  • 通信制高校で得られるメリットと、知っておきたい注意点(デメリット)
  • 保護者が確認すべき学校選びのポイントと、体験のすすめ

「親の知る通信制高校」と「今の通信制校」は違う

通信制高校に対する見方は世代や情報源によって大きく異なります。
たとえば、通信制高校に関するイメージが昔のまま更新されていないことは珍しくありません。またSNSなどで耳にする断片的な情報を元に判断してしまうこともあるでしょう。

しかし、教育制度や学習環境は、どんどん変化しています。

知らないまま「通信制高校はダメだ」と決めつけると、子どもが必要とする柔軟な学びや再スタートの機会を奪ってしまう可能性があります。

よくある誤解:通信制高校=孤立・進学に不利?

  • 誤解:友だちができにくい
  • 誤解:大学進学が難しい
  • 誤解:学力がつかない
これらは確かに一部で聞かれる声ですが、多くは「学校選び」と「サポート体制」によって改善される点です。その通信制高校ではどんな風な教育が実施されているのか?まずは、その事実を正しく知ることが大切です。

意外!?通信制高校の充実したカリキュラム

最近の通信制高校では、登校型のクラス、オンライン授業の導入、そして、大学進学指導など、全日制高校以上に学習環境が整備されていることをご存じでしょうか?

全日制高校以上に学習カリキュラムが豊富ですから、学校ごとのプログラムやサポートに驚くことが多いでしょう。
こうした事実は、ぜひご自身の目で確認してほしいと思います。

通信制高校で得られる主なメリット


  • 自分のペースで学べる
  • 興味のある分野に時間を投資できる(心理学、IT、デザイン等)
  • 心理的な回復や社会復帰の段階的なサポートが可能
  • 多様な進学ルートや資格取得のチャンスがある
通信制高校には、全日制高校にはないメリットがたくさんあります。たとえば、人間関係や心の問題が理由で通常の学校生活が難しい生徒にとって、こうした通信制高校の柔軟性は大きな助けになるでしょう。

知っておきたい注意点・デメリットとその対処法

  • 自己管理が求められる:スケジュール管理や学習習慣の支援が必要
  • 孤独感が生じる場合がある:スクーリングや交流プログラムで補える
これらの注意点は、一見「デメリット」のように見えますが、実は学校のサポート体制や家庭との連携で対応が可能です。
たとえば、学校では担任の先生と一緒に学習計画を作っていきます。そして、定期的な面談を行うことで遅れや課題にもいち早く対処できます。家庭では、朝夕のルーティン作りを行うことで、生活リズムを整えて計画通りに進められるようにサポートしていきます。

大学進学についての注意

中高生の中には、まだ将来の目標が決まっていないケースもあるでしょう。保護者は「大学に行ってほしい」と思っていても、子どもはそこまでまだ考えていない、ということも珍しくありません。
学校によって教育内容・サポートに差がありますので、後から「やっぱり大学に行きたい」となった時に選べる方法があるかどうか、事前に確認しておけると安心です。

保護者が確認すべき学校選びのポイント

  • 卒業のためのサポート体制:予定通り卒業できるか
  • カリキュラムの多様性:興味分野に触れられるか
  • 大学受験サポート:進学実績やカリキュラムが合っているか
  • 登校スタイル:登校頻度、オンラインとの併用、スクーリングなどは合っているか
  • 学校説明会・オープンスクール:校舎の雰囲気は合っているか?学習環境は整っているか?
これらを確認することで、「親が知らない通信制高校」から「令和の新しい通信制高校」にすることができます。そして、学校見学や相談会は、お子様一緒に参加することをおすすめします。家に帰ってきたら「どうだった?」「どこがよかった?」とぜひお子様と一緒に検討を進めてください。

保護者へのメッセージ:まずは「知る」ことから


子どもの将来について悩むとき、保護者が最初にできることは「情報を集める」ことです。 特に通信制高校は、学校ごとに特色が大きく異なります。
「知らない」状態のまま判断を下すのではなく、「子どものあった高校」を探すための1つの候補として、通信制高校に目を向けてみましょう。親が一歩踏み出して知ることで、子どもも安心して自分のペースで学べる選択ができます。

まとめ:親が知らない通信制高校を「知る」ことが未来を広げる


「親が知らないから通信制高校に反対する」という状況は、逆に言えば「親が知れば、賛成する可能性がある」ということです。
通信制高校は、単なる全日制高校の代替ではありません。多様な学び方を提供する教育の一つです。 デメリットと呼ばれる点も、適切なサポートと学校選びで十分に克服できます。まずは情報を集め、体験し、家族で話し合ってみていただけると嬉しいです。

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四谷学院ブログ編集部

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