親御さんにとって、お子さんの高校進学は人生の一大イベント。その選択肢の一つとして通信制高校が挙がった時、「普通ではないでは?」「特別な子が行くところでしょ?」と感じてしまうかもしれません。多くの親御さんが、お子さんにはご自身と同じように「普通の高校」に行ってほしいと願います。それは当然のことです。

でも、そもそも「普通の高校生活」って?どんなイメージでしょうか?そして「普通」とは一体誰が決めるものなのでしょうか?
そこで今回は「普通の高校」について一緒に考えてみます。

「みんなが行くから」という理由で高校を選ぶ

全日制高校の「普通科」

「高校生になったら、毎朝決まった時間に学校に行って、制服を着て、教室で授業を受けて、部活動に励んで、友達と放課後を過ごす…」

多くの方が思い描く「普通の高校生活」は、きっとこのような全日制高校のイメージではないでしょうか。多様な専門学科がある中で、何の疑問もなく「普通科」を選ぶ人も少なくありません。「みんなが行くから」「特にやりたいことがないから」という理由で、最もポピュラーな選択肢として選ばれるのが全日制高校の「普通科」です。

普通科は普通?

では、「普通」の線引きはどこにあるのでしょうか。例えば、全日制高校の中にも「国際科」「理数科」「芸術科」といった学科があります。工業高校や農業高校などはそれぞれ専門学科があり、普通科とは異なるカリキュラムがあります。もし「普通科以外の学科は普通ではない」と考えてしまうと、実は半数近くの全日制高校の選択肢も「普通ではない」ことになってしまいます。

特定の専門性を学ぶことに特化した学び方は、決して「普通ではない」わけではありません。むしろ、これからの時代、自分の興味や才能を深く追求する学びは、ますます重要になってきています。

「なんとなく」過ごす3年間がもたらすもの

「普通の高校」に進学した生徒の全てが、充実した高校生活を送っているかというと、必ずしもそうとは限りません。残念ながら、中には「なんとなく授業を受けて」「なんとなく部活動に参加して」「なんとなく大学を目指して」「なんとなく塾に通う」といった生徒も少なくないのが現実です。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。しかし、もしお子さんが「なんとなく」ではなく、もっと主体的に自分の未来を考えたい、自分の興味を追求したいと願っているとしたら、画一的な「普通」の枠にとらわれた高校選びは、大切な3年間を「もったいない」ものにしてしまう可能性があります。

普通じゃない!?通信制高校のリアル

「通信制高校」と聞くと、少しネガティブなイメージを持つ親御さんもいらっしゃるかもしれません。「通信制高校は普通ではない」という声の背景には、過去の通信制高校に対する誤解や偏見が根強く残っていることもあります。

しかし、かつてのイメージとは大きく異なり、現代の通信制高校は多様な生徒たちがそれぞれの目標に向かって輝ける場所へと進化しています。

「通信制高校=不登校の受け皿」はもう古い?

かつては「不登校になってしまった生徒の受け皿」というイメージが強かった通信制高校。確かに、体調や精神的な理由で全日制高校に通うことが難しくなった生徒にとって、通信制高校は大切なセーフティネットであり続けています。

しかし、現在ではそれだけでなく、「自分のペースで学びたい」「芸能活動やスポーツと両立したい」「高卒資格を取得しながら専門的なスキルを身につけたい」「早くから大学進学の準備をしたい」など、積極的な理由で通信制高校を選ぶ生徒が飛躍的に増えています。決して「消去法の選択肢」ではなく、未来を切り拓くための積極的な選択として注目されています。

多様な個性と目標が集まる場所

通信制高校には、様々な個性と目標を持った生徒たちが集まります。

・自分のペースでじっくりと学びたい生徒
・得意なことをさらに伸ばしたい生徒
・興味のある分野を高校生活でとことん探求したい生徒
・高校卒業と同時に大学進学を目指したい生徒
・海外留学やボランティア活動と両立したい生徒

一人ひとりの「こんな高校生活を送りたい」「こんな自分になりたい」という想いを尊重し、それらを叶えるための多様な学びのスタイルが用意されています。

データで見る「通信制高校の利用者層の変化」

通信制高校の生徒数は右肩上がり

文部科学省の統計データを見ると、通信制高校の生徒数は年々増加傾向にあります。これは、多様な学び方が社会に認知され、その価値が高まっていることの証拠と言えるでしょう。また、通信制高校から大学に進学する生徒の割合も増加しており、その進学実績も向上しています。

10人に1人の高校生が通信制高校を選ぶ

かつて「通信の手段」は電話や郵送でした。通信制高校でも、教科書を使って勉強して、課題を郵送で提出する、というのが一般的な学習方法でした。しかし、今は違います。ネットを駆使して授業に参加し、ICTを活用し効率的に学ぶ環境が整ってきています。

もはや通信制高校は、特別な場所ではなく、多様な教育ニーズに応える「新しい学びの形」として、社会に定着しつつあります。

通信制高校を選ぶ生徒たちの、驚くべき「目標意識」

通信制高校を選ぶ生徒たちの中には、むしろ全日制高校の生徒よりも将来の具体的な夢を持ち、明確な目標意識を持っている生徒たちもいます。彼らはなぜ通信制高校という道を選ぶのでしょうか。

高校生のうちに夢を見つけたい

「高校卒業資格を取りながら、自分のスキルアップに時間を使いたい」 「大学で本当に学びたいことを見つけるために、今は多様な体験をしておきたい」

通信制高校の生徒の中には、このような明確な目標や夢を抱いている子が少なくありません。全日制高校では時間割や部活動、行事などで学校の拘束時間が長くなりがちですが、通信制高校では学習スタイルを自分で組み立てられるため、目標達成のための時間を確保しやすいのです。それが、明確なビジョンを持つ生徒たちには大きなメリットと言えます。

高校生活を「なんとなく」過ごすのではなく、自分の将来のために「意図的に」時間を使う。これは、高校生という貴重な時期だからこそできる、非常に価値のある経験と言えるでしょう。

自分のペースで学び、目標を叶えるための時間活用術

例えば、高校在学中にプロのスポーツ選手を目指す生徒、芸能活動に励む生徒、海外の大学への進学準備をする生徒、起業に向けて準備を進める生徒など、その活動内容は多岐にわたります。彼らは通信制高校で自分のペースで学びながら、残りの時間を目標達成のための努力に費やします。

高校卒業後の多様な進路

「通信制高校からだと、大学進学は難しいのでは?」と心配される親御さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、これは大きな誤解です。

近年、通信制高校の大学進学実績は目覚ましく向上しています。大学進学を目指す生徒向けのコースを設けている学校も多く、きめ細やかな学習サポートや進路指導が行われています。多様な選択肢の中から、自分の興味や目標に合った大学・専門学校へと進学する生徒は非常に多く、通信制高校で得た「自律的な学び」の経験は、大学での学習においても大きな強みとなります。

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まとめ:全日制高校だけが「普通」ではない!多様な学び方と教育の今

変化の激しい現代社会において、教育のあり方も多様化しています。全日制高校の画一的な教育だけが「普通」であるという考え方は、もはや時代遅れになりつつあるのかもしれません。

全日制高校は、集団生活の中で協調性や規律を学ぶ場として、素晴らしい役割を担っています。しかし、その一方で、一人ひとりの個性や学習ペース、興味関心に合わせたきめ細やかな対応が難しい側面も否めません。もし、お子さんが希望するのであれば、高校進学の選択肢の1つとして、「通信制高校」を検討してみませんか?

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