高校の進学情報誌を見てみると、通信制高校には偏差値がないことがほとんどです。不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。実は、通信制高校の偏差値について、意外と誤解されていることが多いのです。
この記事では、通信制高校に偏差値がない理由をわかりやすく解説したうえで、偏差値70以上の難関大学への進学も十分に狙えることをお伝えします。
目次
この記事でわかること
- 通信制高校に偏差値がない理由
- 通信制高校に学力の高い生徒も多い
- 通信制高校から偏差値70以上の難関大を目指せる理由
- 通信制高校が大学受験に強い理由
通信制高校に偏差値がないのはなぜ?

偏差値とは何か
偏差値とは、試験の得点が受験者全体の中でどの位置にあるかを示す数値です。
偏差値50が平均にあたり、60以上になると上位約16%、70以上では上位約2%に相当するとされています。
高校ごとに合格の目安となる偏差値として示されることが多く、学校の学力レベルを表す指標として広く使われています。「学校の偏差値」とは「この偏差値があれば合格圏内」という目安と考えればよいでしょう。
受験生が志望校を選ぶ際には、模試などで自分の偏差値を確認しながら、学校のレベルと照らし合わせるのが一般的です。たとえば「偏差値70の進学校」とは、模試で偏差値70前後の受験生が合格を狙えるラインの学校を指します。
通信制高校に偏差値がない理由
多くの通信制高校では、作文や面接、書類審査などを中心とした選考が行われ、学力試験による入学選抜はありません。学力試験がなければ偏差値を算出する根拠がないため、ほとんどの通信制高校には偏差値がない、ということになります。
通信制高校は、さまざまな事情で全日制高校への通学が難しい生徒を広く受け入れています。不登校を経験した生徒、仕事やスポーツと学校を両立したい生徒、自分のペースで学びたい生徒など、多様な背景を持つ人が通っています。入学に際して学力試験を行わないことで、今の学力にかかわらず広く門戸が開かれています。
通信制高校には学力の高い生徒も多い

「偏差値がない=学力の低い生徒ばかり」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。通信制高校は毎日登校する必要がなく、レポート提出とスクーリング(登校日)を中心に、自分のペースで学習を進められる仕組みになっています。この柔軟な学習スタイルがあるからこそ、学力の高低や生活環境にかかわらず、さまざまな背景を持つ生徒が同じ学校で学ぶことができるのです。難関大学への進学を目指している生徒や、すでに高い学力を持つ生徒も多く在籍しています。
偏差値がないことと在籍している生徒の学力は、まったく別の話になってきます。
通信制高校から偏差値70以上の難関大には進学できる?

一般入試でも進学可能
結論から言えば、通信制高校から難関大学や医学部へ進学することは十分に可能です。大学入試は、出身高校の種類(全日制・通信制・定時制)によって有利・不利が生じる仕組みにはなっていません。一般選抜(一般入試)では、受験当日の学力で合否が決まります。
全日制高校と同様、通信制高校に通いながら予備校や塾を活用して受験対策を進める生徒は少なくありません。また、学校によっては「進学コース」や「特進科」といった受験に特化したカリキュラムを設けており、大学合格を目指す生徒を体系的にサポートする体制が整っています。
推薦入試という選択肢
大学入試における総合型・学校推薦型選抜いわゆる推薦入試の増加が顕著です。私立大学では入学者の約6割を占め、国公立大でも年々増加傾向にあります(2024年度時点)。
そのうち学校推薦型選抜の指定校制はいわゆる「指定校推薦」と呼ばれており、高校と大学の間に設定された推薦枠を活用する入試方式です。学校内での成績や出席状況などが評価されるため、コツコツと学校生活に取り組んできた生徒にとって有利に働きます。ただし、難関大学への指定校枠を持つ通信制高校は少ないので注意が必要です。指定校推薦枠がある場合でも1名程度と枠数自体も少ないので、推薦枠をめぐって超高倍率の競争になります。こうした校内選抜を勝ち抜くことも容易ではないということを知っておきましょう。

また、総合型選抜(旧・AO入試)では、学力だけでなく、志望理由書や面接、高校時代の活動実績や大学入学後の意欲などが選考の対象になります。自分の経験や強みをアピールしやすい入試方式であるため、通信制高校で主体的に活動してきた生徒に向いています。特に難関大学では、大学入学共通テストと総合型選抜を組み合わせ、意欲ある人材を確保する動きが急増しています。旧帝大でも総合型選抜の活用が広がりつつあり、一部の学部では積極的に取り入れる動きが見られます。
このように進学の方法はひとつではなく、自分に合った入試方式を選び、難関大学へも進学できる時代になっています。
「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」と言った推薦入試での大学進学者が増えています。通信制高校でもこれらの進学方法を勧められることが多いのですが、安易に決めて後悔する人がいることも事実です。 この記事では、推薦入試での大学進 …
通信制高校から難関大学を目指すメリット大

「進学校に通わないと、難関大学には合格できないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、通信制高校の「進学コース」や「特進科」を選ぶことで、全日制の進学校とは違うアプローチで大学合格を目指せる環境が整っています。むしろ、受験勉強という観点から見ると通信制の進学コースならではの強みがあるとさえ言われています。
受験勉強に集中しやすい
全日制の高校は、進学校であっても受験科目以外の授業や行事など、カリキュラム全体がある程度固定されています。もちろん体系的な学習環境は整っていますが、「もっと苦手な数学に時間をかけたい」「英語を先取りしたい」といった個人の学習ニーズに柔軟に対応するのは難しいのが現状です。そのため、予備校や進学塾と併用する生徒も多く見られます。
一方、通信制高校の進学コース・特進科では、レポート提出とスクーリングを軸にしながら、高校卒業に必要な科目のみを効率よく学ぶことができます。さらに、自分の得意・不得意に合わせて学習の比重を調整できるので、大学受験対策のための時間を確保しやすい環境です。
精神的な余裕が学習効率を高める
全日制の進学校では、学力上位の生徒が切磋琢磨しながら勉強できる一方、クラスの雰囲気や周囲との比較によるストレスを感じやすい環境です。学習面のプレッシャーも大きく、受験期に精神的な負担が重なって、本来の実力が発揮しにくいと感じる生徒も少なくありません。本来の能力は高いにもかかわらず、進学校独特の雰囲気になじめないことで、成績が伸び悩み、受験へのモチベーションを維持できない生徒も一定数います。

通信制高校の進学コース・特進科では、周囲と比較するのではなく、自分の目標に向けて着実に進んでいける点が、長期的な受験勉強において大きなメリットになります。精神的な安定は、集中力や記憶力にも直接影響します。受験勉強は長期戦だからこそ、無理なく継続できる環境を選ぶことが、合格への近道になるかもしれません。
大学進学を目指すなら、学校選びが大切
大学進学に有利な点も注目されている通信制高校ですが、難関大学を目指すうえで、どの学校を選ぶかはとても重要なポイントです。進学実績や受験サポート体制、学習環境などを比較しながら、自分に合った学校を選ぶことが第一歩になります。
大学進学に強い通信制高校
四谷学院高等学校は大学進学に力を入れている通信制高校のひとつです。受験対策に特化したカリキュラムや、個別の学習サポートが充実しており、難関大学への進学を目指す生徒を丁寧にサポートしています。大学受験予備校四谷学院の授業を追加料金なしで受講することができるので、塾や予備校に行く必要もありません。
「進学コース」ならば難関大学、国公立大学、医学部への進学実績も!詳しくはホームページで確認いただけます。

まとめ
通信制高校に偏差値がないのは、学力の高低に関わらず多様な生徒を受け入れるという通信制高校の教育的な役割があるためです。偏差値がない学校とは「学力が低い学校」を意味するわけではありません。進学コースや特進科を活用すれば、全日制の進学校にはない柔軟な学習環境の中で難関大学合格も目指せます。

あなたにぴったりの通信制高校を探すために、四谷学院高等学校の説明会に参加しませんか?
オンライン学校説明会や個別相談会を開催中です。通信制高校について調べ始めたばかりの方も大歓迎!通信制高校の気になることや心配なことがあれば、お気軽にお問い合わせください。わかりやすく解説します。四谷学院高校のキャンパス情報はこちら
今回は、「通信制高校って何?」「興味はあるけどよくわからない」という方のためのオンライン・ガイダンスです。四谷学院高校のことをご紹介するとともに、初めて通信制高校について知る方のための入門的な内容となっています。
参加費は無料。通信制高校を検討されている生徒ご本人、保護者の方が対象です。 学校説明会 特設ページ

通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
「だれでも才能を持っている」という理念のもと、あなたに「やればできる」「学ぶことは楽しい」という体験をさせる、これが私たちの使命です。








