こんにちは、四谷学院の田中です。
ゴールデンウィークが終わり、ようやく落ち着いてい来る6月。学校生活に違和感を感じている高校生もいるようです。
何となく不安が大きくなってくると、高校生活を続けられるか自信がなくなって、明るい未来が想像できなくなるかもしれません。
今回の記事ではこの「違和感」について、一度立ち止まって一緒に考えていく機会になればと思います。
・6月に高校生が感じやすい“学校生活への違和感”とは
・通信制高校という選択肢が生まれる背景
・通信制高校・転校の流れと注意点
目次
6月は“心のサイン”が現れやすい時期
新学期から約2か月。6月は、学校生活に慣れてくる一方で、「なんだか合わない」「このままでいいのかな」と感じる高校生が増える時期です。
人間関係や授業の内容、進路への不安など、さまざまな要因が積み重なって、「今の学校がつらい」と感じることもあるでしょう。そんな気持ちは、けっして珍しいことではありません。それは“自分らしさ”を取り戻すための、大切な気づきかもしれません。
高校生が感じやすい3つの違和感
6月になると、以下のような声が多く聞かれるようになります。
人間関係が疲れる、大きな負担になる
新しいクラスにうまくなじめなかったり、孤立感を感じたりすることは少なくありません。友達と一緒に無理をしてわたっている自分に気づく…という人もいるかもしれません。むしろ一人でいる方が楽だけど、教室ではそうもいかないという事情もあるでしょう。
学校の授業が合わない/ついていけない
先生や周りから自分が浮いていると感じたり、特に進学校や偏差値の高い高校に入学した場合には授業が早すぎてついていけなかったり、自分と周りの人を比べてやる気が出なくなってしまったりなど、学習への違和感も積み重なっていきます。
目的が見えず、不安になってきた
入学したばかりのころはやる気満々だったけれど、少し生活が落ち着いてきて、「このままで将来大丈夫かな?」と、自分の進路や学び方に疑問を抱く生徒も増えてきます。
「学校が合っていないかも…」という気持ちをどう受け止めるか
学校が合わないと感じても、「自分のせいではないか?」「自分が頑張れば済むはずだ」と考えてしまう高校生は多いものです。また、違和感をうまく言葉にできず、「せっかく合格したんだから、もう少し頑張ろう」と先生か家族に言われてしまい、うやむやになってしまうことも少なくないでしょう。
「学校を変える」という選択は、逃げではありません。
むしろ、自分らしい学びやすい環境を見つける前向きな行動です。
転校する場合、いま全日制高校に通っているならば、転校先にも全日制高校を選ぶことが一般的かもしれません。
しかし、最近、注目されているのが「通信制高校」という選択肢です。
通信制高校という“もう一つの道”とは?
通信制高校は、自分のペースで学べる柔軟なスタイルが特徴です。自宅学習と通学を組み合わせることで、心身への負担を抑えながら、高校卒業を目指すことができます。
近年は進学や就職に向けたサポートが整っている通信制高校も増えています。「卒業するだけじゃなく、その先を考えたい」という生徒にも適した環境です。
※もちろん、通信制高校への転校が絶対にいいよとお勧めするのではありません。全日制に転校したっていいし、一旦休学という手もあるかもしれません。「通信制高校、そういう選択肢もあるんだ」ということを知っておくことが大切です。
通信制高校に転校するには?基本的な流れと注意点
いざ「通信制高校に転校してみようかな」と思っても、何から始めればいいのか不安を感じる方は多いでしょう。そこで、通信制高校への転校の際の基本的な流れと注意点をわかりやすくご紹介します。
転校までの一般的な流れ
(1)情報収集・資料請求
気になる通信制高校のパンフレットや公式サイトで、学び方や登校スタイルを確認します。
(2)学校見学・説明会に参加
実際の雰囲気やサポート体制を知るために、オンラインまたは対面での相談会に参加しましょう。
(3)在籍している高校に相談
通信制高校への転校を検討していることを、先生に相談しましょう。転校可能な時期やこれまでの取得単位数、卒業時期、転校に必要な必要書類(在学証明書・成績証明書など)の発行方法など、具体的なことを決めていくために必要な情報をもらいます。
(4)転入予定の高校に相談
高校によって天祐が可能な時期・タイミングが異なることがあります。また、コースや選択科目を選んだり、転校に必要な書類の準備もあるので、転入先の高校に確認をしておくと安心です。
(5)出願・選考手続き(作文・面談など)
必要な書類をそろえて、出願の手続きをします。学校によっては面接や書類選考がありますが、学力試験がない場合も多いです。
(6)転入学の許可
転入先が決まったら、在籍中の学校と転入先の高校との間でやり取りがあります。転入の場合は、学校同士のやり取りなので、個人で何か手続きをする必要はありません。
(7)新しい学校での学習スタート
新しいカリキュラムのもと、自分のペースで再スタートします。
注意しておきたいポイント
単位の引き継ぎに注意
年度途中での転校では、今までの授業が新しい学校の「単位」として認められない場合があります。特に1学期末に近い時期(6月〜7月)に転校を考える場合は、なるべく早めに相談を始めましょう。
高校の“在籍期間”にも影響
通信制高校の卒業には「3年間の在籍」が必要とされます。転校してもその期間が通算でカウントされるよう、在籍中の高校と転校先、両方への相談が大切です。
精神的な準備も忘れずに
学習環境を変えることは大きな決断です。保護者や高校の先生など、信頼できる大人と話しながら、自分の気持ちを整理していきましょう。
まとめ:いま感じている気持ちを、大切にしてほしい理由
6月は、「今のままでいいのかな」と思い始める生徒が増える時期です。その違和感は、あなた自身が“本当の学び方”を見つけようとしているサインかもしれません。
学校を変えることは、弱さではなく、選択のひとつ。通信制高校という柔軟な選択肢を知っておくことで、自分の未来に新しい可能性が広がります。
まずは焦らず、情報を集めることから始めてみてはいかがでしょうか。
あなたにとって“しっくりくる学び方”が、きっとどこかにあります。
四谷学院高校「学校説明会」はオンラインで!
今回は、「通信制高校って何?」「興味はあるけどよくわからない」という方のためのオンライン・ガイダンスです。四谷学院高校のことをご紹介するとともに、初めて通信制高校について知る方のための入門的な内容となっています。
参加費は無料。通信制高校を検討されている生徒ご本人、保護者の方が対象です。 学校説明会 特設ページ


だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
「だれでも才能を持っている」という理念のもと、あなたに「やればできる」「学ぶことは楽しい」という体験をさせる、これが私たちの使命です。