高校の出席日数や進級への不安を抱えながら、それでも体調が回復しない日々が続いている——そうした状況に置かれた高校生は、決して少なくありません。
この記事では、高校に通えない状況が続くと何が起きるのか、そして通信制高校への転入がどんな結果になるのか、解説していきます。

この記事で分かること

高校に通えないとき、体と心に何が起きているのか
高校に通えない日々が続くと、進路にどんな影響が出るのか
通信制高校転入を考えた人たちが語る5つの理由
通信制高校の情報の集め方

高校に通えない日々、心と体に起きていること

心は体にあらわれる

体調不良で高校に通えていない時、よく見られる症状がいくつかあります。

■ 不眠

夜になかなか寝付けず、睡眠不足になってしまいます。眠れないままだと、授業中に集中できなかったり、イライラしやすくなったり、生活にも影響が出てきます。寝つきの悪さのほかにも、夜中に起きてしまったり朝早くに目が覚めてしまうようなことが頻繁に続くようであれば、不眠症などの睡眠障害と診断されることがあります。

■ 食欲不振・過食

ストレスによる食欲の変化がみられることがあります。強いストレスや緊張が続くと交感神経が優位になり、胃腸の動きが抑制されて、食欲がなくなったり吐き気を感じたりすることもあります。逆に、ストレス発散のために暴飲暴食してしまい、その後には体調を崩してしまうこともあります。

■ 頭痛(片頭痛)

朝になると締めつけられるような頭の痛みが続きます。学校のことを考えるだけで悪化することも少なくありません。最初はちょっと頭が痛いくらいでも、だんだんと頻度が増えることもあります。片頭痛のため痛み止めが欠かせないという状況になってしまいます。

■ 慢性的な疲労

十分に休んだつもりでも疲れがとれず、体が鉛のように重く感じる状態が続きます。だるくてやる気も起きず、すぐに横になりたくなります。朝は特につらく、なかなか布団から出ることができません。慢性疲労症候群ME/CFS)と診断されることもあります。

■ 吐き気・腹痛

朝、登校の準備をしていると気持ち悪くなったり、電車やバスの中で腹痛が起きたりします。意識とは関係なく、体が拒否反応を起こしている状態です。食欲もなく、食事の時間が苦痛になることもあります。検査をしても異常は見つからず、過敏性大腸症候群機能性胃腸障害機能性ディスペプシア)と診断されることもあります。

■ 起立性調節障害

体調不良があり、すでに「起立性調節障害」と診断がある方も少なくありません。例えば、朝、スムーズに起きることができない、急に立ち上がると立ちくらみやめまいが起きる、などの症状があります。午前中に特に症状が強く出やすく、思春期に多い自律神経の乱れが原因です。

「あと少し頑張れば」が、逆効果になることがある

これらの体の症状は気合が足りないから起きることではありません。思春期は心身ともに不安定な時期とも言えます。ホルモンバランスや自律神経の変化も大きく、感情の揺れや不安が強く出やすいのです。通常、大きなストレスがかかると身体は環境に適応しようとしますが、その限界を超えているサインとして頭痛や腹痛、吐き気などが現れることも少なくありません。
「もう少し我慢すれば、だいじょうぶかもしれない」と思って頑張り続けることは、実は状況を悪化させているかもしれません。

高校を休み続けると、どんな影響が出るのか

真面目ながんばり屋さんほどプレッシャーが大きくなる

「授業に遅れてしまう」「家族や先生に迷惑をかけてしまう」「欠席が増えると評価が下がってしまう」こんな考えが重なると、休んでいることに罪悪感を持ち、さらに心身への負荷が大きくなります。
せっかく休んでいてもココロが休まらず、さらに休みが長引いてしまうという悪循環になってしまいます。休めば休むほど、学校に復帰することが難しくなります。

留年・中退の可能性

全日制高校には、卒業に必要な「出席日数の基準」があります。授業の欠席が一定数を超えると単位を取得できず、次の学年に進級できず留年になります。それが続けば、高校を卒業できないまま中退してしまうというケースもあります。
体調が整うまでは「休学する」という選択もあります。休学についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

通信制高校への転入を考えた人たちが語る5つの理由

環境が変わると身体の反応が変わった

体調不良の原因が「今の学校の環境」にある場合、環境を変えることで回復することがあります。毎日決まった時間に登校しなければならないプレッシャー、クラスという閉鎖的な空間、人間関係のストレス、こうした全日制高校に特有の環境から解放されるだけで、自然と心身が回復に向かうケースは少なくありません。
「朝、起きなくてもいい」これだけで心が軽くなり、見る見るうちに元気を取り戻す高校生もいます。

体調と折り合いをつけながら学校生活を送れる

通信制高校は登校日数が少なく、自分のペースで学習を進められます。「朝は体調が悪い」「自宅で勉強したい」という場合、その希望に合わせた学び方が可能です。体調と折り合いながら無理せず学校生活を続けられることで、高校を卒業すること、そしてその先の将来に希望が持てるようになったという高校生も多くいます。

単位が引き継げる

「通信制高校に転入したら、今まで取った単位が無駄になる」と心配する人は多いです。これまで頑張ってきたことがなくなってしまうのは誰でも抵抗があります。でも、安心してください。通信制高校に転入する際には、通信制高校に転入する場合は、前年度学年末までに修得した単位をそのまま引き継ぐことができます。例えば、高校2年から通信制高校に転入する場合、高校1年生で取得した単位は通信制高校でもほとんど認められるケースが多くなっています。
もし、年度途中で転入する場合は、その学年の単位は取り直しですが、通信制高校の場合は全日制高校に比べ単位修得のハードルが低いため、年度途中からでも必要単位を修得できる場合がほとんどです。

ゼロからの再スタートではなく、「続きから」始められるのが転入の大きなメリットです。単位の引継ぎについてはこちらの記事も参考にしてみてください。

大学進学も目指せる

通信制高校は「高校卒業資格」を取得できる正規の高校です。全日制高校と同じ高等学校卒業の資格が得られます。ですから、卒業後は大学受験や専門学校への進学も可能です。
実際に、通信制高校から大学に進学する生徒は年々増えています。「通信制に行ったら進路が狭くなる」というのは古い思い込みです。

自分のペースで学びながら、難関大を目指すことも夢ではありません。

高校生活だって楽しめる

通信制高校では学習の自由度が高い分、自分の興味や将来に向けてエネルギーを使いやすくなります。まずは体調を回復させることを最優先としつつ、その後に好きなことを深めたり、資格を取ったり、アルバイトを経験したり・・・今までの環境では難しかったことに取り組める時間が生まれます。

高校時代は一度しかありません。どんな形であれ、その時間をあなたらしく使ってほしいと思います。

保護者の方へ——お子さんの「通えない」を一緒に受け止めるために

お子さんが学校に通えていない状況を前に、不安や焦りを感じることもあるでしょう。その気持ちは自然なことです。「通信制高校」に対しても心配はあるかもしれません。
しかし、現在の通信制高校は、かつてのイメージとは大きく変わっています。全国に多くの通信制高校があり、様々な特徴があります。中には、大学進学に力を入れている四谷学院高校のような通信制高校もあります。スクーリング(対面授業)と、自宅でのオンライン・レポート学習を組み合わせた形式が主流で、生徒一人ひとりへのサポート体制も充実しています。
通信制高校への転入」という選択肢を知ることで、その安心感が回復への大きな一歩になるかもしれません。なにもあきらめない。未来を信じること。通信制高校はそのための大きな支えになってくれるはずです。

まず情報を集めることから始めよう

「通信制高校に転入したほうがいいかも」と思っても、すぐに決断する必要はありません。まずは情報を集めることから始めましょう。

今通っている高校の先生や養護教諭に相談する

現在の出席状況・単位の状況を把握することが、最初のステップです。学校の先生に確認してみましょう。直接、担任の先生に話にくいようなら養護教諭の先生などに相談してもかまいません。

スクールカウンセラーや教育相談窓口を利用する

スクールカウンセラーに相談することで、学校とは別の立場から客観的なアドバイスをもらえます。また、教育相談窓口など費用のかからない公的機関もあります。

通信制高校の資料請求・学校説明会に参加する

無料で資料請求が可能です。気になった高校があればオープンキャンパスや個別相談会にも参加しましょう
通信制高校について「知る」だけでも視野が広がり、気持ちが少し楽になるはずです。同じような理由で悩んでいた人もいるかもしれません。体験談なども参考にしつつ、納得できる高校時代を選び取りましょう。

まとめ:高校に通えない日々が続いたら?通信制高校への転入で変わる5つのこと

心身の不調で高校に通えていないことは、あなたが悪いわけではありません。怠慢でも失敗でもありません。ただ「高校に行けない」それだけです。それ以上でも以下でもありません。

全日制高校に通い続けることだけが高校生活の正解ではなく、ほかにも選択肢はあります。休学や通信制高校への転入も選択肢の1つです。

まずは、情報を集めることから始めてみてください。あなたの未来の選択肢は、思うよりずっと広いですよ。


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四谷学院ブログ編集部

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