
新しい学びのスタートに向けて、願書提出は大切な一歩ですね。特に、願書に貼る写真については、「スピード写真やスマホアプリで撮っても大丈夫?」「とりあえず撮ってみたけど、本当にこれでいいのかな?」といった不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、安心して出願書類を準備できるように写真撮影の大切なポイントを分かりやすくお伝えします。疑問や不安を解消して自信を持って願書を提出できるよう、一緒に準備を進めていきましょう。
目次
この記事でわかること
- なぜ願書写真が大切なのか、その2つの理由
- 確認必須!基本ルール(サイズ、背景、表情、服装など)
- Web出願と書類出願、それぞれの注意点
- こんな写真はNG!避けたいポイントと最終チェック
なぜ願書写真は大切なの?

願書写真は、単なる添付書類ではありません。通信制高校への入学を希望するあなたの「本人確認」と「第一印象」を伝える大切な要素です。
第一印象は写真から
願書は、受験生が学校と初めて接する公式な書類です。その中で顔写真は「最初の自己紹介」と言えるでしょう。人柄や入学への意欲を学校側に間接的に伝える重要な役割を担っています。清潔感があり、誠実な印象を与える写真は、好ましい第一印象につながります。
また、入試当日には「本人確認」としても写真が使われます。気合を入れすぎて普段とは別人のような写真になってしまっては、本人確認の役割を果たせません。メイクや装飾は控えめにしてできるだけ素に近い状態で撮影しましょう。
入学後も長く使う大切な写真
願書写真は出願時だけでなく、入学後もさまざまな場面で使われることがあります。代表的なのが学生証です。卒業するまであなたの「顔」として使われることになります。数年間使い続けることになる写真です。「この一枚が、これからの学校生活を共にする大切な写真になる」と考えて、心を込めて準備を進めるとよいでしょう。
写真の指定は学校ごとに異なります

出願の際、願書に貼り付ける写真に関する決まりごとは学校によっても異なります。サイズや枚数、スナップ写真の可否、提出形式(データか印刷物か)によって準備するものが変わってきます。
募集要項をしっかり読んで、定められたルールに則って写真を準備しましょう。
基本のサイズと枚数
まずは学校の募集要項で写真のサイズと必要枚数を確認します。学校によっては、独自のサイズを指定している場合もあります。一般的な願書写真のサイズは、縦4cm×横3cmという指定が多いのですが、念のため確認を怠らないようにしましょう。
また、提出枚数も学校によって異なります。予備を含めて数枚準備しておくと、万が一貼り間違えたり、他の書類で必要になったりした場合にも安心です。規定をしっかりと守ることがスムーズな出願につながります。
背景の注意点
願書写真の背景は、無地で清潔感のあるものを選びましょう。背景に映り込みがあるものは不可としている学校もありますので、募集要項にて確認してください。
OK例
白、薄い青、薄いグレーなど、顔がはっきりと映える単色で、清潔感のある背景が適しています。
NG例
柄物、風景、物が多い場所など、人物の邪魔になるような背景は避けましょう。無地が適しています。
スピード写真やスマホアプリでもOK?

募集要項に特に指定がなければ、どのような方法で撮影しても問題ないことがほとんどです。ただし、いずれの方法を選ぶかによって写真の品質が異なります。学校が指定する条件を満たし、願書にふさわしい品質の写真であれば問題ありません。
写真館などでプロのカメラマンに依頼するべきか、手軽なスピード写真機やスマホの撮影で済ませても良いのか、それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあります。ここでは、それぞれの撮影方法について詳しく見ていきましょう。
プロのカメラマンに撮影を依頼する場合
プロのカメラマンに依頼する最大のメリットは、その高品質な仕上がりです。専門の機材と技術で、照明や構図が最適化され、あなたの魅力を最大限に引き出してくれます。また、表情や姿勢についてもプロからのアドバイスを受けられるため、普段写真慣れしていない方でも安心して撮影に臨めるでしょう。
撮影データはWeb出願用にデータ化してもらえたり、肌のトーンや髪の乱れなど、気になる部分の簡単な修正にも対応してもらえたりすることもあります。デメリットとしては、費用がかかることや、撮影から受け取りまでに時間がかかる点が挙げられます。
「最高の状態で願書を提出したい」「安心して任せたい」という方におすすめの選択肢と言えるでしょう。
スピード写真(証明写真機)を利用する場合
スピード写真機は、街中や駅などで手軽に利用できます。短時間で撮影から印刷までが完了し、費用もプロに依頼するより抑えられます。
スピード写真にはいくつかの注意点があります。まず、背景色の選択肢が限られていることが多く、学校が指定する色に対応できない場合もあります。また、写り具合にばらつきが出やすく、表情や姿勢のアドバイスがないため、納得のいく一枚が撮れるまで何度か撮り直す必要があるかもしれません。原則、撮影後の修正はできませんので、撮り直しが必要な場合があることも念頭に置いておきましょう。
比較的写真に慣れていて、「急いでいる」「費用を抑えたい」という方には便利な選択肢です。
スマホアプリで撮影する場合
スマートフォンでの撮影は自分のペースで何枚でも撮り直しができるため、納得のいく表情を見つけやすいという利点もあります。専用アプリを使うと証明写真としても体裁を整えられます。
スマホで撮影する場合の注意点がいくつかあります。まず、ご自宅の壁などを背景にする場合、光の加減によっては影ができてしまったり、清潔感のない印象を与えてしまったりする可能性があります。また、スマートフォンのカメラの画質によっては、印刷時に粗さが目立つことも考えられます。
また、アプリでは、美白や小顔補正などの加工もできますが、過度に加工してしまうと、規定違反になるリスクもあります。あくまで証明写真であることを忘れず、自然な状態を保つよう注意しましょう。
スマートフォンや専用アプリの利用に慣れていて、「費用をかけたくない」「自宅で手軽に済ませたい」という方に選ばれています。
Web出願と書類出願、それぞれの「写真」

通信制高校の出願方法には「Web出願」と「書類出願」の2つの形式があります。どちらの方法でも、写真の準備は不可欠です。
Web出願の場合
デジタルデータ形式での写真提出が求められます。この際、ファイル形式やサイズ、解像度などに学校からの指定があることがほとんどです。画質の良いデータを用意し、指定された形式に変換する必要があります。
書類出願の場合
印刷した写真を願書に添付します。この際も、鮮明に印刷された、色の再現性が高い写真が求められます。自宅のプリンターで印刷する場合、インクの状態や用紙の種類によっては画質が落ちる可能性もありますので注意が必要です。
NG願書写真とは?失敗しないためのポイント

願書写真を準備する上で、具体的なルールや注意点を知っておくことは非常に重要です。ここでは、失敗しないための「OK」と「NG」のポイントを詳しく見ていきましょう。
表情の注意点
願書写真では、自然で明るい表情が好ましいとされています。
無理に笑顔を作る必要はありませんが、新しい学校生活への期待が伝わるような、明るく前向きな表情を心がけてみてください。
OK例:口角を少し上げる程度の自然な笑顔や、真顔より少し明るい印象の表情。目線はカメラにまっすぐ向け、正面をしっかりと見据える。
NG例:無表情すぎる、不機嫌そうに見える、作り笑顔すぎる、歯を見せて笑う。帽子やサングラス、マスクなどで顔の一部が隠れている。
服装・髪型・身だしなみ
願書写真では、清潔感のある身だしなみも大切です。
メイク:ノーメイクで問題ありません。
もしメイクをする場合は、ごく自然なナチュラルメイクにとどめ、普段の印象と大きく変わらないようにする。
アクセサリー:基本的にはつけない。
OK例(服装):清潔感のある服装。制服、または襟付きのシャツやブラウスなど、フォーマルな印象を与える服装
NG例(服装):派手な柄、Tシャツ、肩出し、寝間着のようなラフすぎる服装
OK例(髪型):顔全体がはっきりと見えるように髪はすっきりと整える。前髪が目にかからないようにする。長い髪は後ろでまとめるか、肩にかからないようにする。
NG例(髪型):顔が隠れるような髪型、だらしない印象を与える髪型
こんな写真は避けましょう!NG例
願書写真としてふさわしくない、具体的に避けたい写真の特徴をまとめました。これらの点に注意し、せっかくの出願で不利にならないように気をつけましょう。
- 不鮮明な写真、ピントが合っていない写真
- 加工しすぎた写真(美白、小顔、デカ目など)
- 顔に影がある、光が足りない・強すぎる写真
- 帽子やサングラス、マスクなどで顔の一部が隠れている写真
- スナップ写真からの切り抜きや、画質が粗い写真
- 背景がごちゃごちゃしている、人物以外のものが写り込んでいる写真
より良い写真を準備するためのアドバイス

願書写真は大切な未来への第一歩を彩るものです。少しの工夫で、より良い一枚を準備することができます。
時間に余裕を持って準備する
願書提出の直前になって焦って撮影すると、納得のいく写真が撮れなかったり、確認不足で規定に合わない写真になってしまったりする可能性があります。何枚か撮り直せる時間を持つことで、落ち着いてベストショットを選びましょう。
家族や友達に協力してもらう
特にスマホアプリで撮影する場合、一人で撮るよりも、家族や友人に手伝ってもらうと良いでしょう。自分では気づかない姿勢の歪みや光の当たり具合、表情などを客観的にチェックしてもらえます。自然で魅力的な一枚を撮影しやすくなります。
何度か撮影してベストなものを選ぶ
一度撮影して終わりではなく、何枚かパターンを変えて撮影し、その中から一番あなたらしい、素敵な表情を選びましょう。また、鏡を見て笑顔の練習をしてみるのも良い方法です。自分自身が納得できる写真を選ぶことが、自信を持って願書を提出することにつながります。
まとめ

通信制高校の願書写真は、新しい学校生活への期待が詰まった大切な一枚です。スピード写真やスマホアプリでも、いくつかのポイントをしっかりと押さえれば、十分に通用する写真を準備することができます。完璧である必要はありませんが、清潔感があり、人柄が伝わるように、心を込めて丁寧に準備することが重要です。この写真を通じて新しいスタートへの意欲を学校に伝えることができるでしょう。
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