インターネット上では、「通信制高校は楽すぎる」「勉強しなくても卒業できる」といった声を見かけることがあります。また、定員割れの全日制高校に進んだ人の中には「授業がゆるすぎて不安になった」という体験談も。

でも本当に、どちらも“楽”なだけの高校なのでしょうか?この記事では、通信制高校と定員割れ全日制高校の違いや実情をわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 定員割れの全日制高校と通信制高校、どちらが“楽”なのか
  • 「勉強しなくても卒業できる」高校の実態と落とし穴
  • 進路を選ぶうえで本当に大切な視点とは

定員割れの全日制高校とは

少子化や学区再編の影響で、一部の公立高校では募集人数に満たない「定員割れ」が起きています。こうした学校では、入試の難易度が低く、入学後も出席や課題へのチェックが緩やかになるケースがあるようです。

一見すると「通うだけで卒業できる」ように思えますが、そのぶん将来の進路支援や学びの充実度が課題となることもあります。

通信制高校の入試には学力検査はないが…

一方通信制高校は、入学試験に学力検査(学科試験)が課されることは少なく、多くは面接や書類の提出で入学することができます。そのことから「勉強ができなくても入れる」という認識があります。

しかし、通信制高校は、主にレポート提出・スクーリング・単位認定試験によって卒業を目指すスタイルです。全日制高校と違って、自己管理力や学習習慣が求められます。

実際、通信制高校を「楽そう」と思って入学したものの、モチベーションが続かず中退してしまうケースもあります。

比較してわかる「楽さ」と「学びの濃さ」

通信制高校は「楽そうに見える」側面はありますが、注目すべきは学びの中身とサポート体制です。定員割れの全日制高校と比較してみましょう

  • 定員割れの全日制高校…ルールはあるが、学習サポートが手薄な場合もあります。
  • 通信制高校…自由な反面、自主性がないと単位が取れず苦戦することもあります。

しかも、通信制高校のカリキュラムはとても柔軟なので、学校によってその内容にも大きな違いがあります。通信制高校の中には、個別サポートや進学支援を重視して「密度の高い学び」を提供している学校もあり、その勉強量は進学校にも匹敵するほど。単純に「楽=通信制」とは言い切れません

大切なのは「楽さ」より「自分に合っているかどうか」

「楽そうだから」「卒業できればいいから」という理由だけで学校を選ぶと、入学後に「思っていたのと違う」と感じてしまったり、「もっと考えてから入学すればよかった」と後悔してしまったりする可能性が高いと言えるでしょう。

高校選びは、人生の土台をつくる大切な選択です。「将来どうなりたいか」「どんな学び方が自分に合っているか」をしっかり考え、自分に合う環境を選びましょう。

まとめ:「楽に卒業できるか」より「自分にとって価値があるか」


  • 通信制高校も全日制高校も、学校によって難易度やサポートは大きく異なる
  • 「楽そう」に見える学校が、実は続けるのが難しい場合も
  • 進路選びは「どれだけ楽か」ではなく「自分の目的に合っているか」が大切

もし「どんな高校が自分に合うのかわからない」「やりたいことがまだ決まっていない」と感じているなら、自分のペースで学びながら、目標を見つけていける環境を選ぶのがよいでしょう。

たとえば四谷学院高等学校では、進学を目指す人だけでなく、「今はまだやりたいことが見つかっていない」という生徒も、自分のペースで学べるよう手厚い個別サポートが整っています。高校選びで迷っているなら、こうした環境もぜひ視野に入れてみてください。

四谷学院高等学校のオープンスクール!
スケジュールはこちらからチェック↓↓

四谷学院ブログ編集部

通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。
だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
「だれでも才能を持っている」という理念のもと、あなたに「やればできる」「学ぶことは楽しい」という体験をさせる、これが私たちの使命です。