こんにちは、四谷学院高校の田中です。
今回は、通信制高校のスタッフが教える!「通信制高校の選び方」と題してお伝えします。一人ひとり基準は異なると思いますが、「へ~!通信制高校のスタッフの人は、こういう点を見るんだな」と参考にしていただければ嬉しいです!!特に最後の項目は要チェックです。

では、早速いってみましょう!

基準は主に4つ

通信制高校選びをするときにポイントとなるのは、大きく4つです。
大事な順に並べてみます。

(1) 通学できるか?
(2) やりたいことができるか?
(3) 卒業後の展望が見えるか?
(4) 学費はどのくらいか?

以下でそれぞれ詳しく見ていきますね。

(1)通学できるか


色々調べていただくとわかる通り、通信制高校でも通学がゼロというわけではありませんよね。「スクーリング」と言って、授業に参加する回数が一定以上、決まっています。スクーリングに欠席してしまうと、高校卒業することができません!
できるだけスクーリングの日数を少なくして、通学の負担を軽くするという方針の通信制高校もあれば、「通信制」にもかかわらず、ほとんど毎日通学するコースが設定されている学校もあります。前提として「通いたいか?」という点は確認しておくとよいでしょう。

そして、通学は最低限にしたいなと思っている方は、「スクーリングに通えそうか?」という点をまずはチェックしてみてください。ほかの部分がどんなに魅力的でも、そもそも通えないようでは卒業も難しくなってしまいます。「自宅から学校(もしくはスクーリング会場)まで、すごく遠いけれど頑張る!」というケースでは、挫折率がかなり高まります。最初はよくても、だんだんと辛くなって、途中から通えなくなってしまうこともありますから、配慮しておきたいところです。

先生

「近い学校が第一候補か?」といえばそれはNOです。

一番近い学校ではないけれど、学校が最寄り駅から近いとか、少し距離があっても交通の便が良い、ということであれば、まったく問題ないと思います。家から学校までの直線距離で比較するのではなく、「学校までの移動の負担」と考えてみてください。

あるいは「何かのついで」が可能な立地もおススメしておきます。例えば、スクーリングの帰りにはあそこでスイーツ食べようとか、本屋をのぞいてみよう、とか。少しでも通学しやすくなるきっかけがあるといいかな、と思いますよ。

(2)やりたいことができるか?

やりたいことが決まっている人であれば、それがかなえられそうな通信制高校を選びましょう。でも、中学生でやりたいことがきちんと決まっている人は、実はそんなに多くありません。
もしも、何となく、「ゲーム好きだし、eスポーツ流行ってるし」とか、「ファッションとかよくわかんないけどおしゃれは好きだし楽しそうだから、いっか」と【なんとなく】で選ぶと入学してから後悔するかもしれません。

多くのケースでは高校を決める時に、「やりたくないこと」を優先しています。「勉強が好きじゃないから、勉強やりたくない」「人間関係は苦手だから、集団行動したくない」「朝が苦手だから朝起きたくない」こういう理由も大切ですが、もう一歩進んで、考え直してみましょう。

先生

「やりたいこと」は何ですか?

「嫌いな食べ物は何?」と考えるよりも「好きな食べ物は何?」と考えるほうが、ワクワクしてくると思います。食べ物じゃなくても、推しメンでも何でもいいです。好きなものについて考えることは、未来へのパワーにつながります。


もしもやりたいことが決まっていない場合には、高校3年間で見つけられそうか?という点から高校選びを見直してみてくださいね。これから1,000日間を過ごす高校です。高校を卒業してからも人生は続きます。成長著しい時期ですから、自分の可能性を広げてあげられるような、少なくとも可能性を狭めることのないような高校生活を送ってほしいなと思います。

「やりたいことがないな」という方は学校を選ぶ時には、いわゆるお勉強以外のカリキュラムをチェックしてみてください。高校では体育や芸術、情報などもカリキュラムに含まれています。また、特別活動として、通信制高校の独自の授業を行っているところも多くあります。その中に、「え?おもしろそう!」「ちょっと興味ある」と思えるものがあるかどうか。好きなもの、やりたいことを見つけた人間は強いんです!!

(3)卒業後の展望が見えるか?

一つ上の「やりたいこと」にも関係しますが、高校を卒業しても、それがゴールではありません。この先、楽しい毎日が待っていますよね。ですから、卒業までに「全力で進んでいく自分!」を想像できるようになっていくことが大切です。だらだら過ごすのではなく、目標をもって、夢をもって、過ごすほうがずっと日々が輝くはずです。

その目標は、たとえば大学受験でもよいですし、就職ややりたい仕事でもよいでしょう。「とりあえず大学に行ってから、その先の道を絞っていく!」でもよいと思います。今すぐではなくとも、その先につながる道を高校時代に見つけてましょう。

先生

大学進学には「指定校推薦」という制度があります。

大学受験のことを調べていると「推薦入試」があることがわかると思います。その中でも「指定校推薦」というのは特別な推薦枠です。通信制高校でもこの制度を利用することができます。しかし、注意してほしいのは「行ける大学に行く」のではなく、「行きたい大学に行く」ということです。中には定員割れの人気のない大学の指定校推薦しかない通信制高校もあります。もちろんそれも大学進学ですが、大学に行ければどこでもいい、というわけではないはずです。甘い言葉、安易な選択に流れず、志望大学を目指しましょう!

(4)学費はどのくらいか?

保護者としては、特に学費は気になるところかと思います。現在、日本全国で高校の学費は無償化されましたが、交通費などを含む諸経費はそれぞれのご家庭での負担となります。選ぶ高校やコースによって費用は変わってきますが、最もお安く済むのは、自宅近くの公立通信制高校でしょう。

最初に「通信制高校を選ぶ4つのポイントを、大事な順に並べました」と書いた通り、4つ目の学費は、最も重要でないチェック項目です。もちろん無視できないことではあるのですが、ほかの3つに比べたら…という意味です。優先順位を考えれば、「学費が安い」よりも「毎日変えるか、必要なことを十分に学べるか、将来につながる3年間を送れるか」ということの方が重要度は高いわけです。
もちろん「学費が高い通信制高校が良い」ということを言いたいわけではありません。「学費に関わらず、通う価値のある通信制高校がある、それを見極めることが重要」ということです。もしも、安さをウリにする通信制高校がもしあるならば、その高校は教育の本質を見誤っていると言わざるを得ません。

先生

もしお子さんが通信制高校の学費を気にして自分の希望を言い出せなかったら…それはとても悲しいことです。

ありがたい反面、かわいそうなことをしてしまった、という気持ちがぬぐえないと思います。「やりたいこと」のほかに「学費」についても、ご家庭でしっかり話し合っていただければと思います。

プロが教える通信制高校選び!ココも見ておいて!!

メインとなる4つ以外に、ぜひ通信高校のココをチェックしておいてほしい!ということがあります。意外なチェック項目かもしれませんが、一事が万事。小さなことでも、そこから通信制高校全体の方針を推測することができてしまいます。

先生・職員・スタッフについて

「学校に通う」ということに抵抗を感じる生徒さんが多いのも通信制高校の特徴です。少しでも通学のハードルを下げてあげるために、通信制校の先生や職員は「ウェルカム!」の気持ちを全面に出して、生徒を迎え入れようとしてくれます。

イベントでは元気よく挨拶してくれる先生や職員が多いので「いい学校だなあ」なんて思っていたら…平日、通信制高校のキャンパスでは挨拶もしてくれない…なんてことも実際あります。
そこで、イベント以外にもう1度だけキャンパスにできれば見学に行ってみてください。その時の笑顔が本当の笑顔です。自分にニコニコ笑顔で挨拶をしてくれるかどうか?もしも、パソコンの画面を見ていて生徒を無視するような先生ばかりしたら、それはあまりよろしくない学校だなあと思います。

教室やトイレについて

学校見学のチャンスがあれば、ぜひ「教室」のほか「トイレ」も覗いてみてください。実際に今通っている生徒さんたちの様子や学校の設備管理の状況が最もよくわかると思います。
教室の黒板がきれいか、机が整然と並んでいるか、トイレはきれいに使われているか、紙は補充されているか…
黒板にチョークの粉が溜まっていて汚かったり、机がめちゃくちゃに置いてあったり、トイレが汚くて臭い…というような学校はお勧めしません。
勉強したり友達と楽しんだりするためには、管理が行き届いた環境で安心して過ごせることが大前提だからです。

自習室について

特に大学進学を目指すコースのあるの場合、「いつでも勉強に来てね」と言われることがあるかと思います。そういうところは自習室がちゃんと準備してあるんですね。この自習室も、あればいい、というわけではありません。環境がととても大事です。大学受験のための塾や予備校を決める際には、「自習室の良さで選ぶ」という人もいるくらいです。勉強の環境が整っていることで学習習慣が身につきますから、快適な自習室は受験生にとって欠かせないものです。

通信制高校の自習室では、以下をチェックしてみてください。

・利用できる曜日や時間帯は?
 →限られた時間しか使えないならば、使用頻度は激減します。

・静かに勉強できる?
 →周りの音がうるさいとか私語をする人が多ければ、勉強に適した場所ではありません。

・気軽に使える?
 →事前予約が必要だったり有料だったりすると、足が遠のいてしまいます。


ちなみに四谷学院高校の自習室はこんな感じ。予備校の自習室をそのまま使えるので、管理が徹底しており、集中して勉強できる環境になっています。

まとめ「通信制高校のスタッフが教える!通信制高校の選び方」

今回は、「良い通信制高校の選び方」を通信制高校スタッフの視点から解説してみました。

四谷学院高校は、こうしたスタッフの厳しいチェックをクリアした通信制高校です。どのキャンパスでも、見学に来た中学生の生徒さんから「受付の人たちも笑顔でやさしそうで、これまで見学した学校と全然違った」「この自習室使ってみたい!」という感想をもらっています。あるキャンパスでは、見学会の翌日に早速入学を決めて「進学に後ろ向きだったのに、四谷学院高校の見学の帰りに『ここに通いたい!』と息子から言い出しまして・・」と保護者の方から教えてもらったこともあります。(きっと見学にきて、彼に響いたものがあったんですね、うれしいです!)

高校選びはなかなか難しいことだと思います。通信制高校だとイメージもわかず、さらに大変になってくるかもしれません。しかし、大切な1,000日を過ごすことになる高校です。ここで妥協せずにぜひとも自分にぴったりの通信制高校を選んでいただければ幸いです。

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四谷学院ブログ編集部

通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。
だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
「だれでも才能を持っている」という理念のもと、あなたに「やればできる」「学ぶことは楽しい」という体験をさせる、これが私たちの使命です。