全日制高校を休学したことがある場合には、通信制高校には休学制度があるのか気になる人もいらっしゃるかもしれません。もちろん、通信制高校も全日制高校と同じく休学制度があります!
ちゃんと通えるか心配という方でも、休学するつもりはなくても、知っているだけで安心できるかもしれません。
そこで今回は、通信制高校の休学制度についての注意と知っておくべきポイントを解説します。
目次
通信制高校の休学制度
休学の制度は、学校教育法施行規則で定められています。ですから、高校である通信制高校は全日制高校と同じく、休学が可能ということです。
なお、「休みます」と言えば、休学ができるわけではありません。高校休学が認められるのは、以下のような理由があるときです。
二 休学の理由
(一) 傷病等のため、三か月以上休養を要すると認められるとき。
(二) 外国等に旅行のため、三か月以上出席が困難と認められるとき。
(三) その他、法令等で特別の措置を講ずることが生じたため、三か月以上出席が困難と認められるとき。引用元:学校教育法施行規則 第六二条及び第七二条の五
つまり、病気やケガで療養が必要な場合、留学などを理由として高校を休学することができるということですね。
なお、先生に口頭で「休学します」と伝えるだけではいけません。休学に必要な書類を作成して提出します。
書類については後ほど見ていきます。
通信制高校を休学する、その前に
通信制高校を休学すると決めてしまう前に、ぜひとも確認してほしいことが3つあります。
それぞれ見ていきましょう。
(1)休学は「復学」が前提です
休学とは「休む」ことですから、学校に戻る「復学」が前提となります。
いつ復学するかすぐに決める必要はありませんが、「復学するためにはどんなことが必要か」「どんなタイミングで復学したいか」など、休学中に考えておくとよいでしょう。時間が経つことで「やっぱりもう一度頑張ってみようかな」と思えるかもしれません。
一方で、もしも中途退学(中退)を考えているならば、一旦休学するのも1つの方法です。
考えたり、調べたりするための時間も必要かと思いますので、いきなり退学するのではなく、休学してこれからの方向性を探ってみるのもよいでしょう。
(2)卒業が延びる可能性があります
通信制高校は、学年制ではなく単位制です。したがって、3年以上かけて単位を取得することができるようになっていますが、休学期間中は卒業に必要な「在籍期間」にはカウントされません。そのため、休学した場合には卒業が延びる可能性があるということを知っておきましょう。
自分のペースで勉強を進めることができるのが通信制高校の特徴でもあります。なので、休学せずとも、少しペースを落とすなどして勉強を続けることも可能です。ペースを落とすか、休学するか、しっかり考えてみましょう。
(3)休学中も学費が必要な場合があります
通信制高校は、単位制となっているので、履修する単位の数に応じた学費を支払います。年度谷で一括もしくは前期後期の分納で行う学校が多いようです。
休学における返納対応に対応してくれる高校もありますが、通信制高校によっては、休学中も学費が必要な場合があります。
また、通信制高校でも「高等学校等就学支援金」の支給があります。しかし、「3年間」という期間が決まっています。休学すると支給期間が減る場合もありますので注意しましょう。
通信制高校の入学を検討するにあたり、全日制高校との違いは気になるところです。中でも「学費に違いはあるのか?」「どのくらい学費が必要か?」という点は知っておくべきポイントと言えるでしょう。 今回は、通信制高校の学費や無償化 …
四谷学院高校の休学制度
年度途中の休学について
2)「進学・教養・個別コースの学費」:半期単位で返金あり
学費1年分を全納している場合には、10月開始前に休学の申し出があった場合、下半期の学費を返金します。年度内に復学する場合には、復学するタイミングからの学費の納入となります。
なお、分納の場合には返金はありません。
例;9月から休学する場合
下半期の学費(10月以降の学費)を返金します。
例:1月から復学する場合
1月から年度末までの学費を納入となります。
年度頭からの休学について
学費の支払いは年度単位で行うため、4月から休学を希望する場合には、新年度の学費の請求はありません。
復学のタイミングで、学年末まで、もしくは9月末までの学費の納入となります。
通信制高校を選ぶ3つのポイント
通信制高校はたくさんあります。できれば休学せず、卒業したいですよね。通信制高校選びにはポイントがあります。
譲れない条件は何か?
まずは、譲れない条件を考えてみましょう。例えば・・・
・できるだけ通学日数を減らしたい
・大学進学を目指したい
・全日制と同じように毎日通いたい
・勉強以外のことも学びたい
等があります。
そのほかにも学費やスクーリングの通学経路やかかる時間なども、チェックしておきたい部分になってくるかもしれませんね。
こうした色々な条件の中から、「これだけは絶対!」ということを軸にして、通信制高校選びをするとよいでしょう。
説明会や見学会に複数回行ってみる
パンフレットやホームページで情報を得るだけでなく、実際に高校の人と話せる説明会や見学会に行ってみましょう。「ここ、いいな」と思ったら、ぜひもう1度参加していてください。最初の印象と違って見えることもあるかもしれません。
第2候補、第3候補の学校も、何度か接触することで別の面が見えてくることもありますから、1回の説明会や相談会で決めてしまわず、確認を兼ねてもう1度話を聞いてみましょう。
口コミなどは参考程度に
Aさんがすごく良いと思った学校でも、Bさんにとってはいまいち…ということはよくありますよね。やはり、誰にでも100%ぴったりな高校というのは存在しません。選ぶべきは「あなたにぴったりの高校」です。
インターネットでは色々な口コミや評判が出ていますが、それらはあくまでも参考程度として、自分の気持ちを一番大切にしましょう。
「なんかいい気がする」「ここならがんばれそう」そうした直感は意外に大事なんです。
まとめ:通信制高校は休学できるのか?
今回は通信制高校の休学制度について解説しました。できることならば、休学せず、ストレートで卒業したいものです。あなたにピッタリな通信制高校を見つけて、充実した高校生活を送りましょう!まずは資料を請求して、学校説明会に参加しよう!
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