こんにちは、四谷学院高校の受験コンサルタント、田中です。
通信制高校から大学進学を目指す場合、「全日制高校と比べて大学受験で不利になるのでは?」という不安を耳にします。たしかに、通信制高校では高校を卒業することを第一目的としている人が多く、大学進学率も全日制高校と比べて低い傾向にあります。しかし、最近では「学力的には問題ないが登校することが難しい」という理由で、通信制高校の大学進学コースを検討する人も増えていきました。中には「もっと偏差値の高い通信制高校があればいいのに…」なんて言われている方も。

今回は、大学進学を目指す場合、通信制高校ではどのような大学受験対策を行うべきなのか?という点を解説していきます。進学コースの特徴についてもあわせてご説明します。

通信制高校からの大学進学は夢ではない

通信制高校からの大学進学について、実は不利になるどころか、全日制高校よりもプラスになる点があります。

プラスの点①学ぶ意欲を大切にできる

通信制高校には、様々なカリキュラムが用意されており、非常に柔軟な学びが実現できるという特徴があります。そうしたことからも、昨今では「将来を考え、全日制ではなくあえて通信制高校を選ぶ」という生徒も増えています。

「全日制高校に行けない代わりに通信制高校に行く」という従来の選び方ではなく、「通信制高校でしか学べないことがある」「通信制高校でこそ学びを深めない」というような積極的な選択肢として選ばれています。
学ぶ意欲を大切にしたいと考える方に選ばれている、それが新しい通信制高校です。

プラスの点②進学コースがある

通信制高校には、大学進学を目的とした特別コースを置く学校も少なくありません。「進学コース」「特進コース」のような名前がついており、大学受験を前提としたサポートが行われます。

予備校や塾と提携した通信制高校

通信制高校に通う場合、サポート校を併用することが一般的となっています。サポート校の目的としては、「単位修得のための課題の学習サポート」「友達作りの場」「精神的なケア」「芸能やスポーツ・アートなど専門技術の習得」などが挙げられていますが、進学コースについては、塾や予備校と提携するして、大学進学指導を行っているサポート校もあります。

予備校と一体型の通信制高校

四谷学院高校の「進学コース」では、大学受験予備校四谷学院の授業を無料で受けることができます。一般的な通信制高校のように、高校とは別に塾や予備校を探す必要もなく、追加料金はかかりません。四谷学院高校だけで高校卒業から大学受験まで万全です。

すでに通信制高校に通っている方には「通→大コース」

すでに別の通信制高校に在籍されている方に向けては、「通信制高校からの大学受験コース(通称:通大コース)」があります。大学受験予備校四谷学院としても、通信制高校に通う高校生をサポートしています。

大学進学のための通信制高校選び

大学進学を目指すのであれば、やはり大学受験に強い通信制高校を選ぶ必要があります。通信制高校は学校によって本当に様々。とにかく学校に通うことをメインにしていたり、イベント盛りだくさんの高校生活を送れたり、専門家による面白い授業を受けられたり。
そして、「大学進学を目指すための通信制高校選び」という観点から見るべきポイントは3つあります。

大学進学を目指すための通信制高校選び 3つのポイント

(1) 大学進学率
(2) 勉強サポート
(3) 大学受験対策

それぞれ詳しく見ていきます。

(1)大学進学率

まず実績面が重要となります。その通信制高校の生徒が、どのくらいの割合でどんな大学に進学をしているのか、という数字が「大学進学率」です。
大学進学率が高いということは、周りの生徒たちも大学受験を視野に入れて勉強しているということ。そして、受験対策に必要な指導を高校でお古なっているということです。

ただし、大学進学率を見たときに、注意すべき項目があります。それは、受験形式です。具体的には「推薦(指定校制・総合型)か一般選抜か」という点はチェックしておきましょう。

チェックポイント
・大学進学者の割合
・進学先の大学
・受験の方法(推薦合格・一般選抜合格)

ここで注意すべき点は、「行きたい大学に行けているか?」という点です。「行ける大学ではなく、行きたい大学へ」という点に注目して、大学進学実績を確認しましょう。

(2)勉強サポート

手厚いサポートが魅力的な通信制高校はたくさんあります。しかし、それは普段の学習に関するものかもしれません。高校を卒業するための学習サポートと、大学進学するための学習サポートには、大きな違いがあるんです。そこで、大学受験のためのサポートあるかどうか、あるとすればどんな内容か、という点も確認が必要です。

そしてぜひ確認してほしいのは「勉強を基礎から丁寧教えてもらえるかどうか?」ということです。「大学を目指すのだから、基礎はできているだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、通信制高校に入学する人ばかりでなく、ほとんどの高校生は「学びに穴」があります。だからこそ、基礎をおろそかにしているといくら頑張っても成績が伸びない…という進学高の生徒も多くいます。ですから、基礎からきちんと学び直せるカリキュラムとなっているか?無理なく勉強できるか?は要チェックです。

(3)大学受験対策

1つ目の「大学進学率」にも関係してくることですが、大学受験は情報戦略が必要となってきます。
分かりやすいとこで言えば、大学・学科には「出題傾向」があります。よく出題される分野・問題形式を把握したうえで、普段の勉強の時間を配分していくわけです。また、ほかにも、試験時間や配点などもチェックポイントとなります。得意な科目で点数を稼ぐことができたり、あるいは併願校を決める時にも負担の少ない入試科目や日程を選ぶ必要が出てきます。最近では受験方式も様々で、共通テストを利用した私立大学入試もあれば、地方入試もあります。同じ学部学科でも受験方式によっては科目ごとの配点が異なることもあります。「どう選べば自分や有利になるのか?」普段の勉強のほかにも考えるべきことがたくさんあるんですね。

こうした受験戦略を考えるのは、受験生やその家族だけでは時間もかかりますし、なかなか荷が重いものです。通信制高校であればなおさらのこと、高校や塾・予備校の先生の協力を得ることが大切です。進路指導の経験豊富な先生が味方につけば、百人力ですね。

通信制高校生が大学合格のためにやるべきこと

もしも、あなたが通っている通信制高校では大学受験対策が難しいならば、どうすべきか?
これまで多くの通信制高校生の大学合格をサポートしてきた「大学受験のプロ」の観点から3つのことを提案します。
もちろん、今通っている通信制高校で十分に対策できそうだ、と思っている方も是非この3つを押さえて日々学んでいきましょう。

基礎の徹底

大学入試本番でも、模試でも、出題される問題はいわば「基礎の組み合わせ」です。どんな難しい問題でも、基礎がしっかりできていれば解くことができます。

ですから、まずは土台となる基礎を大切にして勉強しましょう。

もしも、中学のときから英語が苦手だったのであれば、中学レベルの英語に穴があるかもしれません。遠回りに見えるかもしれませんが、そこから先に進むには絶対に必要なことです。

疑問の解消

通信制高校においても、充実した質問サポートを行っているところが多いかと思います。また、大学進学についても希望すれば相談には親身に乗ってくれる学校が多いでしょう(情報の有無は別として)。ここでは、「希望すれば」という点がネックになりがちです。
たとえば、勉強についても「質問OK!」とあったとしても、自分から先生に質問に行くのはハードルが高く、疑問をそのままにしてしまいがちです。通学の機会も少ないので、わざわざ先生に声をかけるという行動自体に抵抗を感じるんですね。

それでも、分からないところはそのままにせず、疑問は解消していかなければなりません。授業で先生に挨拶してみる、まずは雑談でもなんでも話してみる、などして少しずつ自分の中のハードルを下げていきましょう。

毎日の学習習慣

通信制高校のメリットは「自由になる時間が多い」ということですが、これは「ついだらけてしまう」という危険と表裏一体です。通信制高校のメリットを100%発揮させるためには、毎日の学習習慣を身につけることす。

おススメの方法は、自習室の活用です。通信制高校やサポート校には自習室を設置している校舎もあるので、時間を決めて通うことから始めましょう。
「今日は自習室ではこれをやる」「家ではこれをやる」という風に場所に紐づけてやることを決めてしまうと、習慣化しやすくなりますよ。

勉強が苦手でも大学を目指していい!

通信制高校から大学進学を目指すときに、「自分は無理」と決めつけてしまっているケースがあります。もしそれが「学校の成績が悪いから…」という理由ならば、気にする必要はありません!
学校の成績が悪いのは、勉強の仕方が悪かっただけ、勉強の教え方があなたにフィットしなかっただけ、だからです。

「学ぶのが楽しい」「学びたい」と思うのであれば、大学進学をあきらめないでください。

それに、学校の勉強と大学で学んでみたいことの間にズレがあることは珍しくありません。例えば、エジプトのピラミッドなど「考古学」に興味があったとしましょう。しかし、中学校の勉強で「考古学」に関わるような学びは、ほんのわずかです(間接的にはつながるのかもしれませんが)。ですから、学校の勉強は苦手だけど大学に行って勉強したいと思うのはとても自然なことです。

学びたいと思うその気持ちは「大学進学」という手段につながっていきます。頭ごなしに「勉強できないんだから、無駄!無理!」と決めつけてしまっては可能性の芽を摘むことになってしまいますから、あなたの将来の選択肢を広げていくためにも、ぜひあきらめないでほしいと思います。

受験勉強は一人でやるものではない


実際に大学受験をするのは、もちろんあなた。誰も代わってあげることはできません。しかし、安心してください。受験勉強は一人でやるものではないんです!
先生に質問をしたり、受験コンサルタントに相談をしたり、家族に励ましてもらったり。友達と待ち合わせて自習室に通ったり。
一人で抱え込む必要はありません。

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四谷学院ブログ編集部

通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。
だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
「だれでも才能を持っている」という理念のもと、あなたに「やればできる」「学ぶことは楽しい」という体験をさせる、これが私たちの使命です。