
こんにちは、四谷学院高校の田中です。
お子様から「通信制高校に進学したい」あるいは「通信制高校へ転校したい」と言われて、戸惑いや不安を感じている保護者様は少なくありません。「やっぱり全日制の方がいいのでは?」「がんばって今の高校を卒業したら?」と、反対してしまうこともあるでしょう。
この記事では、日々通信制高校の現場で生徒たちと向き合っている私たちが、保護者様が抱える通信制高校への不安や戸惑いについて、最新の実態を交えて解説します。お子様の未来を一緒に考えるためのヒントとしていただければと思います。
通信制高校への「偏見」とは?
通信制高校は、全日制に通うことができない生徒のための受け皿としての役割があります。そのため、「不登校の生徒が行くところ」「勉強しない場所」「就職や大学進学はあきらめる」などのイメージが、かつては非常に強くありました。現在の通信制高校とは異なりますが、情報をアップデートする機会も少ない保護者の方にとって、こうした固定観念はある意味、自然なことと言えます。
通信制高校への偏見については、「通信制高校をめぐる偏見について―その本質と向き合い方」の記事で詳しく解説しています。

最新の通信制高校事情

では、現代の通信制高校は、どのようになっているのか。一人ひとりの学びを実現する「最先端の教育の場」へと変化しています。通信制高校に通う高校生は、およそ10人に1人。しかも、この割合は増加傾向になり、今後高校進学の際に通信制が一般的な選択肢となる可能性も高い、と言われています。
「全日制に行けないから通信制」ではなく、「自分の目標や生活に合わせた学び方ができる通信制を選ぶ」という考え方が広がっています。
保護者が抱く「4つの不安」と、現場から見た現実

では、通信制高校について「保護者が感じる不安」を詳しく見ていきましょう。
不安1:自己管理で高校卒業できるか不安です。
通信制高校は自己管理ができないと卒業が難しい、というイメージは半分正解で半分は誤りです。全日制と違って自由度の高い通信制高校では、ある程度の自主性や自己管理能力が必要です。しかし、個別最適化されたカリキュラムが採用されている場合も多く、続けられる仕組みを整えている高校もあります。また、担任の先生などのサポーターによる学習伴走体制を強化している高校もあり、一概に「自己管理能力が必要」とは限りません。むしろ、通信制というシステムの中で、自己管理能力を伸ばしていくという方が近いでしょう。
なお、通信制高校のサポートは学校によって様々なので、「自己管理能力」に関する不安が大きいようであれば、充実したサポート体制のある高校を選ぶことが大切です。
通信制高校における自己管理能力については「自己管理能力が養われる?通信制高校の生徒主体カリキュラムとは?」で詳しく解説しています。

不安2:通信制高校出身だと、就職や大学進学で不利になりますか?
通信制高校から就職や大学進学が不利になることは全くありません。全日制高校と同じ「高校卒業」という扱いになりますし、就職も大学受験も全日制と同じ扱いとなります。
大学進学については、通信制高校の在籍自体が多様性の観点から評価につながるとして、総合型選抜・学校推薦型選抜での強みとなることもあります。
通信制高校の推薦入試については、「通信制高校から推薦入試で大学合格!評定と経験を武器にする【総合型選抜・学校推薦型選抜・AO】」で詳しく解説しています。

不安3:通信制では友達ができず、高校生らしい生活が送れないのでは?
通信制高校に進学したら、毎日自宅で過ごすというわけではありません。例えば、スクーリングでキャンパスに通いますし、あるいは「全日型通信制高校」と言われる毎日通える通信制高校もあります。さらに、オンラインで全国の生徒とつながることができたり、部活動やイベントが盛んな通信制高校もあります。学校以外でも、自分の興味のある活動に熱中する中で、同じ興味関心を持つ仲間たちとの出会いもあります。
教室で隣の席だから、という理由で友達になるだけではなく、気の合う仲間と主体的に繋がることができるのが、現代の通信制高校生のライフスタイルです。むしろ自分らしさを表現しやすい新しい高校の在り方として注目されています。
通信制高校での高校生活について「通信制高校ってうらやましい?自由な高校生活への憧れ!通信制高校の魅力とは?」で詳しく解説しています。

不安4:進学先が通信制高校だと、周囲から変に思われませんか?
通信制高校に通う高校生はおよそ10人に1人。全日制高校に通う高校生の方が圧倒的に多いというのは事実です。しかし、通信制高校に通うのが少数派だからと言って責められる理由はありません。自分らしく毎日を過ごすために、通信制高校を選んだというだけです。
毎日通える通信制高校やサポート校へ、制服を着て通うことも選べるため、全日制の高校と同じように毎日を送ることもできます。その一方で、体調などを考慮しながら自分のペースで学びを続けていくことで、大学進学をはじめ、将来への可能性を広げることも可能です。
毎日通える通信制高校については「通信制なのに毎日通える?全日型通信制高校と全日制高校の違いをわかりやすく解説」で詳しく解説しています。

子どもと話し合うための「納得感を生む4つのステップ」

ステップ1.まずは「傾聴」に徹する
まずは子どもの言葉を最後まで聞きましょう。反対意見もあるかもしれませんが、一度飲み込み、まずは聞き役に徹します。
ステップ2.目的を明確にする
通信制高校を選んで「何を成し遂げたいか」を具体的にしていきましょう。「●●がしたくない・できない」と感じることや、自分だけでは変えにくい環境から距離を取ることも大切です。しかし、環境を変えた先で何をするかはもっと重要です。
・なぜ通信制を希望するのか
・通信制で実現したいことは何か
何となくボンヤリ思っているだけで、なかなか言葉にするのは難しいかもしれませんが、親子で納得して進学先を決めるためにも、少しずつ言語化できるように対話を重ねましょう。
【参考】このステップでお子さんが目的を言語化する際、「親の反対理由をどう乗り越えるか」について、お子さん向けの記事があります。お子さんに「この記事も読んでみて、一緒に考えよう」と勧めることで、親子の対話がより建設的になるかもしれません。

ステップ3.一緒に学校説明会へ参加する
「百聞は一見に如かず」です。最新の通信制高校の学校説明会へ参加し、親子で確認しましょう。もし不安があるようならば、1つずつ解消していけるかどうか検討することをおすすめします。
通信制高校の学校説明会については、「通信制高校の学校説明会とは?聞くべきこと・見るべきこと・服装は?」の記事で詳しく解説しています。

ステップ4.長期的な進路目標を共有する
高校卒業をゴールにせず、その先の将来も想像できるようにしておきましょう。すぐに答えを出すことは難しいと思いますので、高校の3年間で何をしたいのか、考える道筋を共有しましょう。
通信制高校卒業後の進路については、「進路に悩む中学生へ|夢を見つけた通信制高校の先輩が語るリアルな体験談」の記事で詳しく解説しています。

保護者が相談できる「プロ」の存在

通信制高校について不安に感じることを一つずつ確認していくには負担も大きいかもしれません。家庭内だけで抱え込まず、通信制学校や予備校などの専門機関に相談するのも有効です。
通信制高校は全日制以上に高校ごとの特色が異なるので、複数の通信制高校で説明を聞いたり、資料を集めたりするとよいでしょう。もし、大学進学をしたい、勉強をがんばりたいという本人の希望があるならば、四谷学院高校のような合格実績が豊富な通信制高校に相談に行ってみましょう。
イメージだけが先行して「実は、今の通信制高校について知らない」という状況の保護者も多くいらっしゃいます。保護者の持つ通信制高校への印象については、「通信制高校に抱く印象はネガティブ?それともポジティブ?保護者のお悩み相談にお答えします!」でも詳しく解説しています。

まとめ「子どもが「通信制高校に行きたい」と言い出したら?保護者が知っておくべき今どきの通信制高校」

通信制高校は、自分を取り戻し、未来を切り拓くための「前向きな選択肢」です。保護者が一番の理解者になることで、お子様の精神的な自立が促されます。保護者の方も不安を感じるがことあると思いますが、現在の通信制高校は、大学進学や将来の夢を実現するための最適な教育環境へと進化しています。
もし通信制高校についてもっと知りたいと思ったら、まずは四谷学院高校の説明会に参加しませんか?
通信制高校の卒業までのシステムや大学受験対策について、初めての方にもわかりやすく解説しています。


