通信制高校への転校(転入学)は、高校生であればいつでも可能です。全日制高校から通信制高校へ、あるいは通信制高校から別の通信制高校へ、など転校するケースは様々です。
今回は、通信制高校から別の通信制高校へ転校するケースを解説します。
目次
この記事でわかること
- ・ 通信制高校から通信制高校への転校は問題なく可能
- ・ 事例:兄弟の存在が転校のきっかけになった姉の例
- ・ 相談会や手続きの流れを知ってスムーズに転校しよう
全日制→通信制へ転校という思い込み
通信制高校への転校と聞くと、全日制高校から通信制高校に切り替えるケースが多いと思われがちです。しかし、通信制高校に一度入学した後、別の通信制高校に転校することも十分可能です。生徒一人ひとりの学習スタイルや生活リズムに合わせて、より適した環境を選ぶことが大切です。
事例:兄弟の存在をきっかけに転校を考えたケース
姉の花子さんは「A高校」の通信課程に通っていました。弟の太郎くんはB通信制高校の学校見学に参加。後日、相談会に参加した母親から「姉が『太郎はB通信制高校に行けて羨ましい。自分もそっちに行きたかった』と言っている」との話がありました。
相談会では「他の通信制高校からの転校も可能ですよ」と案内したところ、花子さんは早速10月から転入、太郎君は来年の4月から新入学することになりました。
実は、今通っているA高校に不満を持っていた花子さんですが、最初は「転校」という発想がありませんでした。弟の学校選びをきっかけに「別の通信制高校への転校ができる」ということが知りました。
通信制高校から通信制高校へ転校の注意点
通信制高校によって、単位修得方法が異なります。今、在籍中の通信制高校と、新しく通う通信制高校とで、「何がどう変わるのか」という点をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
単位の引継ぎ
前の通信制高校での「在籍期間」「修得単位」などは、新しい通信制高校でも考慮されます。修得済の単位は、原則すべて引き継げますが、年度が始まってからの日数が少ない場合など、引き継げる単位がないケースもあります。
事前に、在籍中の通信制高校に確認しておきましょう。
スクーリングについて
通信制高校の特徴として、単位修得のためにはレポート課題の提出や単位認定試験のほかに「スクーリング」があります。
通信制高校によって、スクーリングの方法が異なります。
・毎週決まった曜日にスクーリングに通う
・ある時期に集中してスクーリングを行う
・合宿の形でスクーリングに参加する など
在籍中の通信制高校と形式が異なる可能性もありますので、しっかり確認しておきましょう。
まずは情報収集を使用
通信制高校の情報を集めてみましょう。まずは資料を請求したり、ホームページをチェックしてみたりして、気になる学校をピックアップしましょう。
その後、気になる通信制高校の相談会や説明会、見学会などの参加してみましょう。
通信制高校相談会の流れ
- 1 相談会の予約:電話やウェブで希望日時を予約
- 2 学校紹介:カリキュラムや学習環境の説明
- 3 個別相談:現在の学習状況や転校希望の相談
- 4 質問タイム:学費、スクーリング、サポート体制など確認
転校手続きのステップ
具体的に転校先の通信制高校が絞れて来たら、まずは「今、在籍している通信制高校に相談」を行います。これがポイントです。十分な情報がないと、新しい通信制高校での相談が進みません。まずは、今の学校に単位の修得状況などの確認をしましょう。
- 1 現在通っている学校に在籍確認・単位修得状況を依頼
- 2 新しい通信制高校で引き継げるか等の確認
- 3 新しい通信制高校へ必要書類を提出
- 5 転校承認後、単位や履修科目の調整
- ・ 学期の区切りでスムーズに入学(例:10月から)
まとめ:通信制高校から通信制高校への転校は選択肢の一つ
通信制高校から別の通信制高校への転校は問題なく行うことができます。
きょうだいなど身近な人が通う学校を参考に、自分に合った学習環境を選ぶことができれば、充実した高校生活を送ることができますね。
転校を検討する場合は、早めに相談会や学校に問い合わせて手続きを確認することが大切です。気になることがあれば、早めに相談しましょう。
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