なぜ不登校の人は大学進学に不安を感じるのか?

不登校を経験すると、勉強の遅れが気になったり生活リズムの乱れてしまったりすることで、気持ちも不安定になってしまいがちです。そのため、「大学受験で不利になるのでは?」「もう明るい未来が想像できない」といった不安を持つ方も少なくありません。
今の自分に自信が持てないことから、進路に対して希望が見えにくくなってしまうこともあります。
「不登校の経験」は、今はマイナスにしか感じないかもしれませんが、これからの人生は長く、あなたにとってプラスになりさえするということに、ぜひ気づいていただきたいと思います。

不登校経験者の大学進学も増えている理由

以前は不登校経験があるとそこで勉強がストップしてしまい、大学に進学する道が選べなくなってしまう・・・ということもありました。
しかし近年では、不登校経験があっても大学進学を実現する人が増えています。通信制高校やサポート体制が充実した学校や予備校・塾も増え、自分のペースで学びながら進学を目指せる環境が整ってきたからです。

大切なのは、あきらめずに自分に合った方法で学び続けることです。

大学進学に必要なこととは?

足りないものは何か?

不登校だった期間、学校の授業を受けていないために、勉強に遅れがあったり穴があったりすることがあります。また、心身の不調もあって学習習慣が身についていないことも珍しくありません。大学進学には、まずその弱点を克服することが重要です。

基礎学力と学習習慣の確立が鍵

そもそも受験勉強には「基礎的な学力」の定着が不可欠です。基礎を軽く見てしまい応用問題ばかりに手を付け、志望校に合格できないという話を聞いたことがあるかもしれませんね。まずはすべての土台となる基礎を固めること、これが近道です。
そのためには、毎日の学習習慣を身につけることが大切です。継続的に勉強するリズムを作ることで、学力は確実に伸びていきます。まさに「継続は力なり」です。

効率的な受験対策の準備と学習計画

受験に向けては、計画的な学習スケジュールが必要です。どの科目をいつまでに仕上げるか今の自分の学力や目標を踏まえて学習計画を練っていきます。計画倒れになってしまわないように、現実的な学習計画を作成しましょう。

生活リズムの安定と心の健康管理の重要性

「勉強」だけでなく、生活リズムの安定やメンタルケアも大学進学を成功させる大切な要素です。規則正しい生活を送り、ストレスをためすぎないよう調整できるようにしましょう。自分でご褒美を設定したり、しっかり休む日を設けてメリハリをつけたり。また相談にのってくれる先輩や友達、先生を見つけておくのもとても大切なことです。

不登校から大学進学を目指すための学びの選択肢

通信制高校の進学コース

通信制高校は、毎日通学する必要がなく、自宅での学習やスクーリングの組み合わせで自分のペースに合わせた学びが可能です。不登校経験のある方でも無理なく続けられる環境が整っています。
特に「大学進学コース」では、高校卒業だけでなく、大学進学を目指して受験サポートも行われています。

注意

大学進学率の高さで通信制高校を選ぶ時には、注意が必要です。推薦入試、とくに学校推薦型選抜による進学がメインの場合、進学先の大学や学部・学部が選べないことがあります。また、十分な受験指導が行われないことから、一般選抜(学力試験)による大学進学が難しいこともあります。

図書館や自習室、予備校・塾の活用

これまで家にいる時間が長かった場合は、図書館や自習室、あるいは予備校、塾を利用して、少しずつ外に出る練習をするところから始めるとよいでしょう。人と会い、学習環境を変えることで、集中力が高まり、社会とのつながりも感じやすくなります。
また、予備校や塾では、大学入試情報の収集や効率の良い学習が可能です。通うのに抵抗があるようなら短期の講習(夏期講習や冬期講習など)からスタートするのもおすすめです。慣れてきたら志望校に合わせて通塾するのもよいでしょう。

注意

図書館や自習室を利用する場合、大学受験情報は自分で集めなければいけません。昨今の大学入試制度は複雑さを増しており、情報収集だけで膨大な時間を有します。勉強に集中できるようにするために、塾・予備校のプロの力を借りることも検討しましょう。

自分のペースで無理なく学べる環境の大切さ

無理をしすぎるとストレスや体調不良の原因にもなるため、自分のペースで学習を進められる環境を選ぶことが大切です。焦らずに少しずつ前に進むことが成功のポイントです。

学習計画は必須

中でも「学習計画」はとても大切になってきます。高校卒業には最短で3年ですが、卒業の年に大学入学を目指すのか、それとも浪人をして大学入学を目指すのか、まずは一番大きな計画から立てます。まずはゴールを決めてから、逆算して計画を練っていきましょう。
その後、志望大学を決めるとともに受験科目を決めます。科目が決まったら、それぞれの進め方を細かく考えていきます。

また、学習計画を立てるだけで終わりではありません。その計画をきちんと遂行できることが最も重要です。予定通り進んでいるかどうか、定期的にチェックしていく必要があります。場合によっては、学習計画を変更・修正して、常にベストな方法で学習できるようにしていきます。

大学進学を成功させるためのポイント

早めに学習習慣を身につける

今の学力や生活スタイルに合わせた学習計画を立てることで、徐々に学習習慣が身についていきます。無理のない計画を作成し、達成感を積み重ねながら継続することがモチベーション維持につながります。

規則正しい生活リズムをつくる

毎日決まった時間に起き、食事や休息のリズムを整えることで、心身ともに安定した状態で学習に取り組めます。生活リズムを整えることは、学習効率の向上にもつながります。

メンタルケアや周囲の支援を活用する

不安や悩みがあれば、遠慮せず周囲に相談しましょう。家族や友人、学校の先生、カウンセラーなどのサポートを受けることで、精神的な負担が軽減され、より良い環境で学べます。

まとめ・・・不登校経験があっても大学進学は十分可能

不登校だった経験があっても、大学進学をあきらめる必要は決してありません。正しい勉強法と適切なサポートによって、必ず学力がアップします。
そして何より、自分らしい学び方で夢をあきらめないことです。

焦らず自分のペースで学ぶことが、長く続けられるコツです。心身の健康を大切にしながら、自分らしく進路を切り拓いていきましょう。

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