
文部科学省が発表した学校基本調査(2025年度速報値)によると、通信制高校に通う生徒数が30万人を超え、過去最高を更新しました。これは高校生全体の約10人に1人にあたる規模です。通信制高校の生徒数は右肩上がりで増加しており、教育の選択肢が大きく広がっている現実がこの数字から見えてきます。
この記事では、通信制高校の仕組み、進学実績、そして学校選びのポイントまで、最新データをもとに詳しく解説します。
目次
この記事でわかること
- 通信制高校の生徒数30万人超という最新データと推移
- 通信制高校の仕組みと学習スタイルの特徴
- 通信制高校から大学進学という選択肢
- 通信制高校を選ぶ際に確認しておきたいポイント
通信制高校の生徒数、30万人を超える
文部科学省が2025年度に公表した学校基本調査(速報値)によれば、通信制高校に在籍する生徒数は30万人を突破しました。この数字は、2020年代に入ってから特に顕著な増加傾向を示しています。通信制高校を選ぶ生徒は大幅に増えており、20年前約18万人だった生徒数が1.7倍となり、高校生全体の約10人に1人という数です。中学校の1クラスあたり約3人は通信制高校へ進学する計算になりますから、もはや「一部の生徒の例外的な選択」ではなく、高校進学の主要な選択肢の一つとして定着してきていることがわかります。
この「高校生の10人に1人」という数字は、教育のあり方そのものが大きく変化していることを示しています。
かつては「何らかの事情で全日制に通えない生徒が選ぶ場所」というイメージが強かった通信制高校ですが、現在では積極的に通信制を選ぶ生徒も増えています。それは、教育に対する価値観の多様化と、通信制高校そのものの教育サービスの質の向上が背景にあると言えるでしょう。
教育の多様性
教育専門家はこのように指摘しています。
「全員が同じ授業を教室で受けるという教育が時代にそぐわない」
引用元: 朝日新聞のAERA dot.
確かに、一人ひとりの多様性を尊重する現代社会において、従来の画一的な教育スタイルでは、生徒一人ひとりの学習ペースや興味関心、生活環境の違いに対応しきれないという現実があります。
通信制高校は、こうした多様なニーズに応える選択肢として注目されています。自分のペースで学べる環境、オンラインと対面を組み合わせた柔軟な学習スタイル、個別のサポート体制など、従来型の全日制高校にはない特徴が、これまでの教育環境では力を発揮しづらかった生徒にとって新たな可能性を見出せるものとなっています。
教育が「全員同じ」から「一人ひとりに合わせた」ものへと変化していく流れの中で、通信制高校は重要な役割を果たしていくことが期待されています。
通信制高校の仕組みと特徴
通信制高校は、かつては全日制高校に通えない生徒のための受け皿として機能していました。働きながらでも続けやすく、学校に通わずに高校卒業資格を取得できるという点は以前から変わっていませんが、令和の通信制高校はさらに柔軟で多様なカリキュラムを備えています。
登校頻度について
通信制高校の大きな特徴は、登校頻度を選べる点です。学校によって異なりますが、週5日登校するコース、週1〜2日のコース、月に数回のスクーリング、年に数回の集中スクーリングなど、さまざまなスタイルが用意されています。
最近では週5日登校できる「全日型通信制高校」も登場しており、生徒の居場所としての役割も担っています。
学習内容・学習形式について
学習内容は全日制高校と変わらず、教科書や学習教材を使用します。
学習形式については、自宅学習が基本となります。最近では映像視聴やオンライン授業を取り入れている学校も増えており、自宅にいながら双方向の授業を受けられる環境が整ってきています。レポート提出、スクーリングへの出席、単位認定試験という3つの要素を満たすことで、単位を取得する仕組みです。
学習サポート・生活サポートについて
通信制高校には、全日制高校にはない手厚いサポート体制が充実しているケースも多く見られます。学習サポートとしては、個別指導や学習計画の相談、中学からの学び直しなどがあります。高校卒業だけでなく、大学や専門学校への進学を見据えた進路指導・受験対策を行う高校やコースもあります。
生活サポートとしては、スクールカウンセラーによるメンタル面でのケアなど、生徒一人ひとりに寄り添った支援が行われています。こうした環境が、多様な生徒のニーズに応える土台となっています。
通信制高校からの大学進学という選択
通信制高校を卒業した生徒も、全日制高校と同じ「高校卒業資格」を得られるため、当然ながら大学受験資格を持ちます。この事実は意外と知られていないかもしれませんが、通信制高校から大学へ進学する道は、制度上も実績上もしっかりと開かれています。
近年、通信制高校の中には大学進学を目指すカリキュラムを設置する学校が増えています。進学コース・特進クラスなど名称は様々ですが、大学受験を目指す学校では、大学受験に必要な科目を重点的に学べる環境が整えられており、個別指導やオンライン授業、予備校との連携など、さまざまなサポート体制が用意されています。
通信制高校の強み
通信制高校には、学習時間を十分に確保できる、という強みがあります。全日制高校のように学校による拘束時間が少ないため、受験勉強に集中できる環境と言えます。高校卒業のための勉強と大学受験対策の勉強を両立するために、学習計画をうまく立てることで、効率のよい学習が可能です。
進学実績のある通信制高校の取り組み
四谷学院高校では、大学進学を目指す生徒向けに、個別学習計画の作成サポートを行っています。生徒一人ひとりの現在の学力や目標に合わせて、どの科目をどのように学ぶか、いつまでにどこまで進めるか、計画的に学習を進めていくことができます。
指導方法は、個別指導と集団授業を組み合わせた「ダブル教育」を採用しています。55段階個別指導で先生からマンツーマン指導を受けられるほか、科目ごとに今の理解度に合った授業を受けることができます。オンラインでも受講可能です。さらに、定期的に受験コンサルタントと学習状況を確認し、必要なアドバイスをもらえます。こうした個別最適化された学習環境が、生徒の学力向上と進学実績につながっています。
通信制高校で能力を発揮している生徒たち
通信制高校で成果を上げている生徒に共通しているのは、自分に合った学び方を見つけられたという点です。人にはそれぞれ異なる学習スタイルがあり、全員が同じ方法で力を発揮できるわけではありません。通信制高校という選択肢があることで、より多くの生徒が自分の可能性を広げられる環境が生まれています。
通信制高校では、従来の学校環境では力を発揮できなかった生徒が、環境を変えることで成果を上げている事例が数多く報告されています。
通信制高校からの大学進学体験談:他人と比べない、自分が何をしたいかが大事
全日制高校に入学するも高1で体調を崩し、高校に通えなくなりました。その後、通信制高校に転校しましたが、しばらくは未来も全然わからない状態。大学進学もどうしようかと思っていました。学習習慣を取り戻しましたが、「できて当たり前」のところがわからない状態。大学受験について相談できる人もいませんでした。そこで、四谷学院の55段階で学び直し、志望大学合格!受験コンサルタントの先生の存在はありがたかったです。
通信制高校は人によって事情が全然違って、全日制高校の人と比べても違う部分は多いと思います。でも実は、事情が違うという点は全日制高校の人も同じです。だから、他の人と比べ続けるより自分が何をしたいか、何ができるかというところを考えて、そのために頑張っていくのが良いなと思います
通信制高校を選ぶときの確認項目
通信制高校は、学校によって特徴や制度が大きく異なります。希望に合った学校を見つけるために、以下の項目を参考にしてみてください。
チェック1:登校スタイル
週に何日登校するのか、スクーリングの頻度はどれくらいか、確認しましょう。また、通学にかかる時間や経路も確認しておけると安心です。欠席した場合のサポートやオンライン授業の対応状況も合わせてチェック。
通信制高校を選ぶとき、「週1日コース」「週3日コース」など、自分で通学頻度を選べる学校に魅力を感じるかもしれません。自分のペースに合わせて無理なく通えそうで、とても良い仕組みに思えます。でも実は、この「週○日コース制」に …
チェック2:進学サポート(学習・進路指導)
専門スタッフによるアドバイスの有無、受験対策カリキュラムの内容、質問・相談窓口の設置状況や利用の仕方など、生徒一人ひとりにどのようなサポートが提供されているかを把握しておくことが大切です。
チェック3:学費・就学支援金制度
通信制高校にも就学支援金制度が適用されますが、学校によって学費の設定は異なります。家庭の経済状況に合わせて、無理なく通える学校を選ぶことが重要です。
学校とは別に、サポート校や塾・予備校に通う必要があるかどうかも、あわせて確認しておきましょう。
※この記事は、2025年4月の情報をもとに作成しています。 高校に通う生徒と保護者の大きな負担となるのが「授業料」です。そして、その負担を軽減するために国が設けているのが「高等学校等就学支援金制度」です。 このページでは …
チェック4:進学実績
最後に、進学実績もチェックしておくと参考になります。進学率の高さも重要ですが、推薦入試での進学なのか、あるいは一般選抜(学力試験)での進学なのかを区別して確認することも重要です。
通信制高校は全日制に比べて登校日数が少なく、自分のペースで学習を進められるという特徴があります。いじめや人間関係に悩んでいた生徒にとっては、安心して学べる場所にもなり得ます。 しかしその一方で、自由な時間の多さに戸惑い、 …
まとめ:通信制高校の生徒数が30万人を超える時代へ|広がる学びの可能性

通信制高校の生徒数が30万人を超えたという事実は、教育の選択肢が現実に広がっていることを示しています。かつて「例外的な選択」とされていた通信制高校は、今ではクラスの何人かは進学する学校です。従来の学校環境で力を発揮できなかった生徒が、通信制高校で自分に合った学び方を見つけ成果を上げている事例も数多く報告されています。もはや「通信制高校からの大学進学なんて無理!」とは言えない状況が、データと実例によって裏付けられています。
もし通信制高校に関心を持たれたなら、まずは学校見学や資料請求、説明会への参加といった具体的な一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。情報を集め、実際に学校を見て、自分に合った学びの場を探していくことが、未来への第一歩となります。
通信制高校・四谷学院高校では、学校説明会や個別相談を実施しています。
通信制高校に関する不安や疑問点がありましたら、お気軽にご相談ください。初めての方には「オンライン説明会」がおススメです。
四谷学院高校のキャンパス情報はこちら
今回は、「通信制高校って何?」「興味はあるけどよくわからない」という方のためのオンライン・ガイダンスです。四谷学院高校のことをご紹介するとともに、初めて通信制高校について知る方のための入門的な内容となっています。
参加費は無料。通信制高校を検討されている生徒ご本人、保護者の方が対象です。 学校説明会 特設ページ

通信制高校を検討されている中高生とその保護者の方にお役に立てるよう、通信制高校や大学受験に関する情報を発信していきます。だれでも才能を持っています。でもその才能は優れた学習システムと優秀かつ熱心な先生との出会いなしに開花することはできません。「英語が苦手」「数学が苦手」という人は、教え上手な先生に出会ってこなかっただけ。正しいやり方で学びの楽しさを味わうことができれば、「英語が好き」「数学が好き」に変身します。
「だれでも才能を持っている」という理念のもと、あなたに「やればできる」「学ぶことは楽しい」という体験をさせる、これが私たちの使命です。











