通信制高校に通っている人や、これから進学を考えている人の中には「通信制高校からの大学進学は不利なのでは?」と不安に感じている方も多いかもしれません。しかし結論から言えば、通信制高校だからといって大学進学のチャンスが制限されることはありません。高校卒業資格は全日制・定時制・通信制で同じですから、大学入試において不利になることはないのです。

それにもかかわらず「通信制高校からの大学進学はムリだ」という間違ったイメージが広がっているのには理由があります。

本記事では、その誤解を解き、さらに通信制高校ならではの強みと、大学進学を目指すうえで大切なポイントを詳しく解説していきます。

この記事でわかること

  • 通信制高校から大学進学が「不利ではない」理由
  • 大学進学率が低めに見える本当の背景
  • 大学進学を目指すために必要な準備と学校選び
  • 四谷学院高校の進学サポートの強み

通信制高校から大学進学はできない?誤解を解く

まず大前提として、通信制高校を卒業すれば高等学校卒業資格を得ることができます。これは全日制高校を卒業した場合と同じ資格であり、大学入学試験を受ける権利もまったく同じです。したがって、「通信制高校だから大学進学はできない」というのは完全な誤解です。

確かに通信制高校の大学進学率は、全日制に比べて低い傾向があります。しかし、これは制度上の不利ではなく、通信制高校に通う人の進路選択が多様であることが要因の1つです。

通信制高校からの大学進学は年々増えている

ではなぜ通信制高校の大学進学率は低めに見えるのでしょうか。実際のデータを見てみましょう。

文部科学省の「学校基本調査(令和6年度)」によると、通信制高校の卒業生の進路状況は以下のようになっています。

  • 大学等(大学・短大)への進学率:26.5%
  • 専修学校(専門学校等)への進学率:24.4%
  • 就職:20.1%
参考:文部科学省「学校基本調査」

大学等への進学率は、26.5%と過去最高となり、通信制校からの大学進学率は年々高くなる傾向にあります。
なお、私立の通信制高校だけを見ると、大学合への進学率は27.7%、専門学校への進学率は25.5%となっており、公立に比べて私立の方が進学率が高くなっていることもわかります。

2024年度の大学進学率が59.1%に達し過去最高を更新しましたが、これには通信制高校からの大学進学率のアップも影響していると言えるでしょう。

この数字だけを見ると「通信制高校は大学進学に不利」と感じてしまう人かもしれません。しかし実際には、通信制高校は「働きながら通っている」「高校卒業資格の取得が目的」「専門学校で実学を学びたい」といった多様な進路を選ぶ生徒が多いからこそ、結果的に大学進学をする人が少ないという傾向にすぎません。進学率とは、「大学に進学したい人が、進学した割合ではない」ということを押さえておきましょう。

大学進学を目指すなら必要な学校の選び方

通信制高校から大学進学を考える場合に大切なのは、進学のためのサポートが充実している学校を選ぶことです。先ほども述べたように、通信制高校には、色々な生徒さんが多種多様の目的で通っています。例えば「卒業に必要な単位を取ること」だけを目的とする生徒さんに合わせた学校もあります。その場合、大学受験に向けた学習指導や進路相談には十分に答えてもらうことは期待できません。

一方で、通信制高校からの大学進学を目指す、大学進学に特化したコースを設けている学校もあり、受験サポートも充実していることが期待できます。

通信制高校だからこその大学進学メリット

通信制高校には、大学進学を目指す上で全日制にはない利点もあります。

  • 自分のペースで学習を進められるため、受験勉強に時間を充てやすい
  • 苦手分野を基礎から学び直すことが可能
  • 予備校や塾と組み合わせやすい

つまり、通信制高校は「大学進学に不利」なのではなく、むしろ工夫次第で大きなメリットを活かせるのある学びのスタイルなのです。

大学の推薦入試と通信制高校

総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜など、いわゆる推薦入試での大学入学者が増えてきました。中でも、総合型選抜は「自分らしさ」「意欲やこれまでの実績」を大学に評価してもらえる入試スタイルで、これまでの学力試験とは大きく異なります。通信制高校の強みである高い評定平均と自由時間の多さが最大限に活かすことができると、注目されています。

基礎に不安。学び直しがしたいなら

通信制高校に進学する生徒の中には、勉強にブランクがあったり、学校の授業に抜け漏れがあったりするケースも珍しくありません。苦手を克服して得意を伸ばすことが、受験対策として必要となってきます。
そのため、まずは大学受験対策の土台となる基礎学力を固めることが大事!と考え、基本から学ぶことができる通信制高校もあります

人と比べず、自分のペースで

通信制高校は全日制高校とは異なり、偏差値がありません。「通信制高校は成績が悪い人が行くところ」という誤解もありますが、実はそんなことはありません。生徒の学力の幅が非常に広い、と言うのが事実です。
これまで勉強経験がない人もいれば、レベルの高い中高一貫校で学んできた人もいます。本当に人さまざまなんです。ですから、自分と他人を比較することがなく、プレッシャーがなくなることで本来の実力を発揮できるようになる人もいます。

勉強の習慣づけと面白さを知る

勉強に苦手意識があり、大学を目指すこと自体に不安がある場合には、まずは学習習慣を身につけるところからスタートするのが得策です。いきなり模試や受験というと、抵抗が大きいかもしれません。
自分のわかるところからスタートすれば、勉強の面白さや楽しさも知ることができるでしょう。勉強が苦手だと思い込んでいたが、やってみたら勉強が面白い!とグングン成績を伸ばしていく生徒さんも珍しくないんです。

受験情報も安心サポート

大学受験には情報戦略も欠かせません。「進学コース」では全日制高校以上の進路指導を行ってくれる学校もあります。模試などの学習スケジュール指導、そして学習習慣を支えてくれる環境を作っていきましょう。受験のプロのである、頼れる先生を味方につけることで、安心して勉強に集中することができます。

時間に余裕があるから塾や予備校との両立もOK

通信制高校が学校による時間の拘束が少ないので、昼から塾や予備校に通うことも可能です。ただしその場合には、浪人生と同じクラスになることや、学校とは別に塾や予備校の学費・受講料、交通費なども必要になりますので、注意しましょう。

【注目】塾不要の通信制高校もある

四谷学院高校のように大学進学を徹底的にサポートする体制を持つ学校を選べば、塾や予備校と高校の二重通学をする必要もなく、効率的に志望大学合格を目指すことができます。

大学進学をまだ迷っている人へ

「大学に進学したいけれど、学部や学科が決められない」「文理選択に迷っている」という人もいるかもしれませんね。実際、多くの高校生が大学進学の段階で進路に悩んでいます。なかには適当に決めてしまって、後悔している人もいます。
今の時代、大学進学後にやりたいことを見つける学生も多数派です。とはいえ、「あの時もっとちゃんと考えておけばよかった」と思ってほしくありません。

進路決定はモチベーションにつながる

焦って決める必要はありません。ただし、ある程度の方向性や興味のある分野を持っていると、勉強へのモチベーションも高まります。大学進学に向けて計画的に取り組みやすくなるので、できるだけ早くに文系・理系を決め、そして志望大学や学部を決めることをお勧めします。もちろん後から変更することは可能ですから安心してくださいね。

将来の選択肢が広がるように、高校生活を送ってほしいと願っています。

四谷学院高校なら安心の進学サポート

四谷学院高等学校では、通信制高校でありながら大学進学を目指す生徒を強力にサポートしています。

四谷学院高校では「卒業資格を取るだけ」ではなく、大学進学を見据えた学びを徹底的にサポートしています。

まとめ


通信制高校から大学進学は不利ではありません。むしろ、自分のペースで学びながら大学進学に必要な準備ができるという大きな利点があります。大切なのは「進学に強い学校を選ぶこと」と「主体的に学びを積み重ねること」です。

通信制高校からでも、あなたの大学進学の夢は十分に実現可能です。

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四谷学院ブログ編集部

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